「猫よけに効果があったハーブを知りたい」
「ハーブには本当に猫よけ効果があるの?」
「精油を猫よけに使ったら危険?」
猫よけにハーブを検討中ですか?
猫の侵入対策にハーブや精油を使う方法があります。
「猫よけになる」とされる一方で「ハーブを植えても効果が感じられない」「精油を使っても猫が来る」といった声も。
わが家も猫のフン対策をひと通り試しました。
その結果。
「ハーブだけで猫の被害をなくすことは難しい」というのが結論です。
うちにあるハーブはローズマリー・ラベンダー・ミント・レモングラス。
猫が嫌がる柑橘系・レモンの木も。
これだけあるのに、何度も猫がウンコしにやってきました。
しかも庭のハーブを猫に食べられていました。
この記事では、ハーブや精油の猫よけについて、仕組みや実際の効果を詳しく解説するよ。
庭に植えたり精油を使ったりする際のデメリットや、効果が薄い理由についても深掘り。
ハーブ「だけ」では解決しないので複数の商品・方法を組み合わせながら対策していくことになります。
たとえばトゲトゲシートや忌避剤など。飽きられないように手を変えていく必要もあります。
正直お金も時間も、頭の中まで、常に猫被害に支配されることになってしまいます。
ずっと猫よけのことを考えて暮らすのは辛くて、わが家は最終的に超音波グッズ1本で対策。
キーン!という音が2歳児にすら聴こえない点が決定打となって、取り入れました。
電池交換だけで敷地内を守ってくれて耐久性もバッチリなので、お金も時間も節約になりました。
ハーブを取り入れる場合でも、敷地内を全体的・継続的ににカバーできるような対策をしましょう。
この記事を読むことで、ハーブの猫よけ効果について具体的なイメージを持ち、自分に合った方法を見つけられるはずです。
それでは、一緒に猫フン被害を減らすための最適な方法を探っていきましょう。
猫が嫌うハーブ13種と猫よけ効果
ハーブ一覧・代表的な13種
猫よけに効果があるとされるハーブは、特定の香りが猫に不快感を与えます。
よく猫よけとして用いられるハーブ13種を紹介します。
ほかにも香りの強いハーブは猫よけに利用されることがあります。
ハーブ名 | 特徴 | 猫への影響 | 補足情報 |
---|---|---|---|
ペパーミント | 爽やかなミントの香り。繁殖力が高く、手入れが簡単。 | 強い香りが猫の嗅覚を刺激し、不快感を与えるとされる。 | 多湿環境に適応しやすいが、庭では広がりすぎに注意。 |
レモングラス | 柑橘系の香りが特徴。ハーブティーや料理にも利用される。 見た目がススキに似ており、観賞用にも人気。 | 柑橘系の香りを嫌う猫には効果があると言われるが、後述の通り効果には疑問が。 | 寒さに弱く、寒い地域での冬場は鉢植えで管理するのがおすすめ。 |
ローズマリー | 棘のある葉と清涼感のある香り。 料理やアロマにも人気。 | 独特な香りが猫を遠ざける効果があるとされるが後述の通り疑問が残る。 | 寒さに弱く、冬寒い地域での場は鉢植えで管理するのがおすすめ。 |
ルー(ネコよらず) | 独特の苦い香りを持つハーブで、古くから薬草としても利用されてきた。 黄色い花を咲かせ、観賞用としても人気。 | 香りは非常に強く、猫が嫌がることが多い。 | 日当たりの良い場所を好み、乾燥気味の土壌で元気に育つ。 触れると刺激を感じることがあるため、取り扱い時には手袋を使用するのが理想。 |
ゼラニウム | やかな花を持ち、観賞用としても人気が高い。 | 香りは、猫にとって不快で避けることが多い。 特に葉を擦ることで香りが強まる。 | 乾燥に強く、手入れが簡単であるため、初心者にも育てやすい。 |
ラベンダー | リラックス効果で知られる花の香り。観賞用としても美しい。 ポプリやアロマとして活用可能。 | 香りを嫌う猫が多いが、効果は個体差あり。 | 水はけの良い土壌で育てると元気に育つ。 |
カレーリーフ | 独特なスパイシーな香りを持つ葉。 | スパイシーな香りが猫の嗅覚に作用し、近寄らせない効果が期待される。 | 日本では入手が難しい場合もある。 |
タイム | 小さな葉と強いハーブの香りが特徴。料理に使える万能ハーブ。 | 一部の種類では、香りが猫を遠ざける効果があるとされる。 | グランドカバーとして植えると見栄えが良い。 乾燥に強く、初心者でも育てやすい。 |
ユーカリ | 爽快感のある香りが特徴の樹木型ハーブ。 | 香りが猫にとって不快で、近寄らせない効果があるとされる。 | 冷涼な気候を好むが、日光が必要。 鉢植えでの育成が一般的。 |
タンジー | 黄色い小さな花を咲かせるハーブ。独特の香りを持つ。 | 苦い香りが猫を避けさせる効果が期待される。 | 他の植物の害虫除けとしても利用可能。 一部地域では栽培が制限されていることがある。 |
ベルガモット | 柑橘系の香りを持つハーブで、紅茶やアロマに利用される。 | 柑橘系の香りが猫に不快感を与える可能性が高いとされる。 | 寒さに弱く、冬寒い地域での場は鉢植えで管理するのがおすすめ。 |
コリウス カニナ | シスタス属のハイブリッド種で、乾燥に強い草本植物。 美しいピンクや白い花を咲かせる。 | 香りが猫の嗅覚に強く刺激を与えるため、猫よけハーブとして販売されることも。 | 乾燥地や砂地で育つため、特に水はけの良い土壌での栽培が適している。。 手入れが簡単で耐寒性があり、屋外でも問題なく育てられる。 |
ドクダミ | ドクダミ茶にも利用される。白い花を咲かせる。 | ドクダミの匂いが猫は苦手とされており複数の役所HPでも猫よけの手法として紹介されている。 | 直植えすると繁殖しすぎる恐れがある。 |
ハーブの猫よけ効果
ハーブで猫よけに成功したケースはあります。
- いつもフンをされていた場所にハーブの鉢植えを置いたらその場所にはされなくなった。
- 花壇にフンをされていたがハーブを植えた場所にはされなくなった。
一方でハーブに効果を感じなかったケースも。
- ハーブで庭一周を囲ったのにフンをされた
- ハーブの上にフンをされた
「猫の被害にあっていた人が悔しくて花壇にローズマリー植えたらしいんですよ‼️全く効果なかったって❗️」
「花壇のまわりをゼラニウム鉢で固めたり思い切って花壇にも植えたらその後ろホリホリしていましたよ〜何も気にしていませんでした😅」
「ローズマリーうちの場合は多分駄目かな?普通に横通過してます。」
出典:みんなの趣味の園芸 日記とコメントより
【被害経験談】レモングラスはかじられローズマリーやレモンにフン
わが家の経験は「ハーブに効果を感じられなかったケース」です。
猫よけのためではなかったのですが、たまたまデザインの好みで、レモンの木、ラベンダー、ローズマリーを庭に植えました。鉢には食用ハーブを寄せ植えに。
レモン、ラベンダー、ローズマリー、レモングラス、ミント、チャイブ、ことごとく惨敗。
ローズマリーの真横にフン
「見た目も好きだし肉料理に添えるのに便利だから」と植えたローズマリー。
成長がゆっくりだというのですが、この1年見ていても、わが家のローズマリーは葉が伸びるのが早かったです。
気づくとお隣りの敷地にお邪魔しそうになっているので、こまめに剪定しています。
その際も、ちょっと近づいただけで香りがします。
切る前に触れるとベタベタとヤニもつきます。
そんな環境下。わざわざローズマリーの真横にべっとりと猫のフンが。
グランドカバーが生え揃う前の写真ですが、この位置です。
なぜ、わざわざ、ここ・・・?
なぜと言われても、ここでしたくなったんだにニャ。
ローズマリーを使うのもちょっとイヤになります。
レモンの木は猫のトイレスポット化
レモンの葉はいい香りがします。
暖かい季節には、レモンの香りにアゲハ蝶何匹も寄ってきて卵を産み付け、幼虫が羽を食い尽くしてしまうほどでした。
あまりに幼虫の数が多いので、捕まえては公園へ放しに行っていました。
それほど香りが強いのに、レモンの木の真ん前にフンをされました。
この場所です。
排泄行為なんて、よほどリラックスできなければ不可能なのに。なぜココーーーーー!?
レモンの香りが嫌いどころか、好きなんじゃないかと思えます。
あ〜いい香り。リラックスできるニャ。
ここでし〜よぉッと。
【動画あり】わが家のラベンダーは猫避けの効果なし
わが家の庭を闊歩するキジトラです。
他に黒多めのパンダ猫、オレンジっぽいトラ猫など。
庭を横断した後、このラベンダーの横でくつろぎオリーブの木で遊んだ後お隣りのお宅へ移動するのがキジトラの日課。
毎日ここを通っていました。
ちなみに、オリーブの葉には、またたびに似た陶酔効果があるらしく毎回クンクンさわさわ。
ちょっと嫌だったのでシップを枝に巻いたこともありますが、効果はありませんでした。
そしてこのラベンダーの裏手にまでフンが、何度もされてしまいました。
なんとなく、匂いがすることは気にしておらず、物陰を狙ってフンをしているような気がします。
ラベンダーは花が咲いていない時期でも葉から強い香りがするんですけどねえ。
ミントの横のレモングラス、かじられる
猫よけのためではなく、ハーブを楽しみたくて鉢植えを用意しました。
香りの集合体のようなもので、まさか猫が近づいたりしないだろうと思っていたのですが。
秋になりレモングラスが少しオレンジになった頃。
窓際を横切る影。
子供の「ネコ!」という声。
えっ!まさかの?
猫がレモングラスにすりすりしていました。
そして。
かじられています・・・。
夏にはバッタがバジルを食い尽くしてしまいましたが、寒くなり、庭に出てもバッタもカマキリもアリさえも見かけません。見かけると言ったらクモくらいでしょうか。
つまり、虫の仕業ではないと思われます。
インターネットで検索してみると衝撃の結果が。
「猫はレモングラスを食べることができ、好きだという猫もいます」。
「猫 食べる ハーブ」で動画を検索するとローズマリーやレモングラスをムシャムシャかじり食べる猫の動画が結構出てきます。
うろうろしていた猫はレモンの香りが好きだったということ!?
あんた気づくの遅いんだニャ。
ちなみに、一緒に寄せ植えにすることの是非はあると思いますが、同じ鉢にスペアミント(アイスクリームのトッピング用)とモヒート(ドリンク用)も植えていました。
全くもって番犬の役割を果たさず、ということですね。
解体前の家にはドクダミが植えられていたのに
様々な地方自治体のホームページでも猫よけ手法として紹介されているのが「ドクダミを植える」方法です。
実は購入した土地には以前ドクダミが植えられていたようです。
まっさらになった庭でも砂利の駐車スペースでも、入居1ヶ月すると、あちこちからドクダミの葉が。
初めは何の葉かも知らなかったので、「可愛いハート型の葉っぱだな」くらいにしか思いませんでした。
が、庭づくりの邪魔になってしまうくらい出てきたので、慌てて抜き始めました。
ところが、根がとても深い。
しかも、切れると臭い。
「あれ?どこかでミミズ死んでる?」と思ったら、ドクダミの茎の断面から漂う匂いでした。
ドクダミ茶は飲んだことがないのですが、生のドクダミの茎や葉は決していい匂いではありません。
おまけに、抜いても抜いても出てくる。除草剤を使って何とか減らすことができました。
ドクダミは「地下茎」といって地下で全ての茎が繋がっています。そして、途中で切れるとそこから再生します。
土ごと耕してしまって地下茎を切れ切れにしてしまうとそれぞれから茎が上に伸びて葉が出てしまいます。
切っても切っても再生。ちょっと恐ろしいです。
なので、繁殖力の強い植物は安易に植えるなかれ、です。
そのドクダミだらけだった土地に、今も猫がフンをしに集まってくる。
ドクダミだらけで「嫌な場所だ」と記憶していたら、来ないはずですよね。
何だか矛盾を感じます。
なぜハーブでは糞被害を完全に防げないのか
猫の糞被害を防ぐためにハーブを使うことが一般的な方法として紹介されていますが、実際にはその効果に限界があります。
なぜハーブだけでは完全に猫の糞被害を防ぐことができないのでしょうか?
「ハーブの匂いが好きで食べる猫」もいる
わが家がまさにこのパターンでした。
レモンの木やローズマリーの前でフン、ラベンダーの横でくつろぎ、レモングラスを噛みちぎり。
ちょっと検索すると「ハーブを食べっちゃったんですが大丈夫でしょうか」や「ドクダミやミントが好きで葉を食べる猫」といった事例がわんさか出てきます。
そこにあるだけで一目散に逃げてくれるような効果がないと意味がないのに、これでは猫よけになりません。
それどころか食べに来ているなんて、飼い猫でもないのでちょっとゾッとします。
今まで庭のハーブを料理に使っていたんだけど。なんだか気分良くないです。
猫が草を食べるのは食べ過ぎた時・毛玉を吐き出したい時・便秘解消したい時・食感を楽しみたい時。
そんな時に、噛みちぎりやすいタイプの柔らかい葉や猫草に似たイネ科の葉がターゲットになります。
柑橘系の匂いくらいは気にしないで寄ってくる猫が多いです。
わが家では、むしろハーブや柑橘系の匂いに刺激されて便秘解消スポットにされていた可能性すらあります。
もの珍しいので、むしろ寄ってくる
いつもと違うものに「警戒する」猫もいれば「新しいもの大好き」な猫もいます。
特に、飼い猫などの動画を見てみると、飼い主さんが買ってきた新しいものに興味津々で鼻をクンクンとさせる姿も。
縄張りの中にやってきた新しいものにはあえて「スプレー行為」と呼ばれるマーキング(オシッコ)をしたり体を擦り付けて匂いの上書きをしたり。
あれ。僕の縄張りに見知らぬものが。
もっとテリトリーを主張しなくっちゃ!
最悪の場合は植えたハーブの真上に立派なフンを排泄されることも。
ハーブのある場所「だけ」を避けて真横に居座る
「その場所にはフンをされなくなりました!」と思ったら、ノーマークだった別の場所にフンをされていた。
このケースはかなり多く聞きます。
ハーブだけで猫よけを完結させようと思ったら、敷地内を全てハーブで埋め尽くすしかなくなってしまいます。
猫の嗅覚に個体差がある
猫の嗅覚は非常に鋭敏ですが、個体差があります。
すべての猫がハーブの香りに反応するわけではなく、ハーブの香りに対して敏感な猫もいれば、あまり効果を感じない猫もいます。
例えば、ペパーミントやレモングラスといった強い香りを嫌がる猫もいますが、逆にその香りを気にしない猫も多いのが現実です。
飼い猫でもみかんを剥き始めただけで逃げて行く猫もいれば、むしろ寄ってきてクンクンしたり飼い主さんの手を舐めたりする猫もいます。
皮に、大量に接種すると有害になる成分があるのですが、反応しない個体も。なかにはみかんやグレープフルーツの実を食べてしまう猫までいます。
このため、ハーブだけに頼って猫の糞被害を防ぐのは難しいと言えます。
ハーブの香りが時間と共に薄れる
ハーブの香りが猫に不快感を与える理由は、その強い香りによるものです。しかし、植物が成長し葉が大きくなると、香りが減少することがあります。
また、特に雨が降ったり風が吹いたりすると、香りは一層薄れます。
そのため、ハーブを植えても一定の期間後には香りが薄れ、猫が再びその場所に近づいてしまう可能性があります。
香りを持続させるためには、葉をこすったり、擦ったりして香りを発散させる必要があり、手間がかかります。
天候の影響
雨や風が強い日など、天候によってハーブの香りが流されてしまいます。
これにより、猫が嫌がる香りを持続的に感じることができず、効果が薄れてしまうのです。
ハーブの香りが流れやすい雨天の後には、猫がお気に入りスポットに近づくリスクが高まります。
今晩は雨だから、濡れるのを嫌がる猫の出入りは気にしなくてもいいわ。
晴れたにゃん。さっそくトイレに行くニャ。
雨で薄れた匂い対策のために忌避剤をまきに来たのに。
朝6時。すでにウンコが!まだあったかい・・・
5時出勤だニャ。
雨の上がった後は早朝に対策が必要なため、気を張っている必要があります。
また、ハーブを植える場所によっては、土壌の湿気や風の影響で香りが早く失われる場合もあります。
猫が匂いに慣れてしまう
猫は非常に好奇心が旺盛であり、新しい香りに最初は警戒することがありますが、時間が経つと慣れてしまうこともあります。
また、猫は本能的に自分の縄張りを広げたり、マーキングを行うため、ハーブがある場所でも糞をする可能性があります。
さらに、食べ物を探すように周囲を探索する猫もおり、香りが強い場所に嫌々ながら近づくこともあります。
そのため、ハーブの香りだけでは猫の行動を完全に抑制することはできません。
ハーブの育成状況を良好に保てない
ハーブを使用する場合、その育成には手間がかかることがあります。
特に、ハーブが香りを発揮するためには、葉を擦ったり、摘んだりする必要があり、維持するために定期的な手入れが必要です。
さらに、ハーブが枯れないようにするためには、適切な日光、風通し、土壌の管理が求められます。
忙しい日常生活の中で、定期的にこれらの手入れを行うのは容易ではなく、結果として効果が薄れてしまうこともあります。
ハーブを猫よけに使うデメリット
地植えすると増えすぎて手に負えなくなる
一般的にハーブは繁殖力旺盛で、鉢植えでの育成が推奨されます。
特にミントは、その強い繁殖力から「ミントテロ」と呼ばれるほど増殖することで知られています。
地植えをすると根が地下でどんどん広がり、庭全体にミントが広がってしまうことがあるのです。
一度広がったミントは取り除くのが非常に困難。
完全に駆除するには相当な労力が必要です。
前述のドクダミのように地下茎タイプのため生命力が強く、一度根付くと抜いても再生する厄介さを持っています。
庭の他の植物に影響を与え、元々の植栽計画が崩れてしまうリスクもあります。
また、増えすぎたハーブが庭全体の景観を損ない、見た目の美しさを損なう可能性もあります。
このため、ミントなど繁殖力の強いハーブを植える場合は、鉢植えで育てるなどの工夫が必要です。
「増えすぎる」という特性を理解しないまま地植えしてしまうと、期待していた猫よけの効果以上に手間がかかる結果になることもあります。
ハーブが庭に似合わないことも
ハーブの中には、花が目立たず、緑一色のシンプルな見た目のものが多いです。
例えば、ローズマリーやタイムなどは、香りや用途は優れているものの、華やかさには欠けると感じる人もいます。
庭全体のデザインを重視する場合、ハーブの見た目が他の植物や風景と調和しないことがあります。
ハーブ特有の形状や葉の質感には好き嫌いもありますね。
庭を装飾的な空間として活用したい場合、ハーブが邪魔に感じられる可能性もあります。
ほかの植物に影響する
ハーブによっては、他の植物に悪影響を及ぼすものもあります。
例えば、繁殖力が強い種類は、周囲の植物の栄養を奪ってしまうことがあります。
一部のハーブは特定の植物の成長を抑制する作用を持っているため、植える場所を慎重に選ぶ必要があります。
庭のバランスを考えずにハーブを植えると、他の植物が枯れるリスクが高まります。
【動画あり】ハーブに虫が寄ってくるリスク
ハーブを庭に植えたり鉢植えを置く際には「虫を引き寄せるリスク」があることも考慮する必要があります。
例えば、ミントは甘い香りが特徴で、この香りが虫を引き寄せる原因になることがあります。
特にアブやハエなどの虫がミントの香りに惹かれて集まりやすくなります。
ミントの茂みは湿気がこもりやすく、バッタの産卵場所として利用されることも。
実際に、ハーブの寄せ植え鉢がバッタの卵だらけになってしまいました。
不快になビジュアルですのでバッタに産卵されたハーブの状況はご興味ある方だけどうぞ。
バッタが卵を産むと、その後大量の幼虫が孵化し、他の植物を食害する可能性があります。
ハーブだけでなく庭全体の植物に悪影響を与えるリスクが高まります。
ガーデニングプランだけでなく、庭で過ごす人にも不快感を与えることがあります。
例えば、庭でのバーベキューやガーデニング中に虫が大量発生していると、楽しみが台無しです。
ハーブが猫避けとして有効でも、虫のリスクを十分に理解して管理を行わないと、別の問題が発生する可能性があるのです。
ハーブをポットで置くと手間がかかり効果も限定的
鉢植えの乾燥リスク
ポットに植えたハーブは、地植えに比べて土が乾燥しやすい特徴があります。
特に夏場や風通しの良い場所に置いた場合は水分がすぐに蒸発して枯れてしまいます。
頻繁な水やりが必要になり、管理の手間が増える原因となります。
成長が制限される
ポットの大きさに限りがあるため、ハーブの根が広がるスペースが制限されます。
根が十分に成長できないと、ハーブ自体が弱くなり、香りや猫避け効果が十分に発揮されないことがあります。
特に繁殖力の強いミントやレモングラスなどは、ポット内での成長が抑えられ、効果が期待しづらくなる場合があります。
鉢の移動の手間
ポットは移動が可能で便利ですが、場所を頻繁に変える必要が生じることがあります。
例えば、日光不足や風雨を避けるために動かさなければならず、その都度手間がかかります。
特に大きなポットや複数の鉢植えを扱う場合、移動が大変で疲れる原因になります。
見た目の統一感を損ねる
ポットの種類や配置によっては、庭や玄関周りが雑然とした印象になることがあります。
特にカラフルなプラスチック鉢やサイズがバラバラのポットを使用すると、景観が乱れる可能性があります。
庭全体の雰囲気に合うデザインを選ぶとなると、鉢やスタンドの購入費用がかさむこともあります。
土の入れ替えの必要性
鉢植えのハーブは、定期的に土の入れ替えが必要です。
鉢の中の栄養分が不足したり、病害虫が発生したりする可能性があるためです。
この作業には時間と労力を要しますが、手入れを怠るとハーブが枯れる原因となります。
香りの効果が限定的
ポットに植えたハーブの香りは、地植えに比べて広がりにくい傾向があります。
猫避けを目的にする場合、鉢植えだけでは十分な効果を発揮しない場合があります。
特に風が強い日や広い庭では、香りが猫のいる場所まで届かない可能性があります。
精油(アロマ)は価格の割に匂いの持続性が不足
香りの持続性が短い
精油の香りは揮発性が高いため、空気中で早く拡散してしまいます。
外に使用する場合、風や雨によって香りがすぐに消えてしまうことがあります。
猫避け効果を維持するためには、頻繁に再度使用しなければならず、手間がかかります。
費用がかさむ
精油は高品質なものほど価格が高く、長期間使用すると費用が増える傾向があります。
特に効果を期待して大量に使用すると、予想以上にコストがかかる可能性があります。
頻繁に使う必要があるため、経済的な負担が大きくなることがあります。
刺激があるものは使用に注意が必要
精油は濃縮された成分を含んでいるため、適切に使用しなければなりません。
濃度を間違えると、植物や土壌に悪影響を与えることがあります。
また、誤って皮膚に直接触れると刺激やアレルギー反応を引き起こすことがあります。
猫の反応には個体差がある
精油に含まれる成分は、猫によって感じ方が異なる場合があります。
一部の猫は全く効果を感じず、精油の香りに慣れてしまうことがあります。
逆に、香りが強すぎると猫がパニックを起こしたりストレスを感じたりするリスクもあります。
テリトリー内の精油の香りにストレスを感じて糞尿によるマーキングが激化する可能性も。
人間にも不快感を与える可能性
精油の香りが強すぎる場合、使用する人や家族が不快に感じることがあります。
特にアロマに敏感な人や小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。
長時間香りを嗅ぐことで頭痛や倦怠感を引き起こす可能性もあります。
環境への影響
精油を多量に使用すると、土壌や水への影響が懸念されます。
特に直接地面に散布する場合、土壌中の微生物や植物に悪影響を与えることがあります。
環境への負荷を減らすためには、使用量や方法を慎重に検討する必要があります。
雨天時の効果減少
精油を外で使用すると、雨によって流れ落ちてしまう可能性があります。
これにより、香りが失われるだけでなく、使用した精油が雨水とともに環境中に拡散するリスクもあります。
雨天時には使用を控えるか、カバーのある場所で使用するなどの工夫が必要です。
ハーブ・精油と超音波グッズのコスト比較
猫避け対策を行う際には、効果や長期目線の維持費用に見合った選択をすることが重要です。
参考までにハーブ、精油、わが家で愛用している超音波対策の3つを初期費用やランニングコストの観点から比較してみます。
ハーブを使用した猫避け
- 初期費用
ハーブの苗や種の購入費用は1つあたり300~1,000円程度です。
庭に植える場合は、植え付け用の土や肥料、鉢植えであればポット代が追加でかかります。
庭全体に複数のハーブを植える場合、総額で5,000~10,000円程度になることもあります。 - ランニングコスト
定期的な水やり、肥料、剪定が必要。
肥料の費用は年間1,000~2,000円程度が一般的です。
繁殖力の強いハーブは管理を怠ると他の植物に影響を与えるため、手間が増えることも考慮が必要。
ハーブの中には育成の難しい種類もあり、枯らしてしまえばまた苗を購入する必要もあります。
精油を使用した猫避け
- 初期費用
精油1本(10~30ml)の価格は1,500~3,000円程度が相場です。
ディフューザーやスプレーボトルを購入する場合、1,000~5,000円程度の追加費用がかかります。
- ランニングコスト
精油は使用量が多いと消耗が早く、月に1,000~3,000円ほど追加の購入が必要です。
また、頻繁に使用すると合計コストが増加し、長期的には他の対策よりも高額になる可能性があります。
使用する頻度や広さに応じて、年間1万円以上のコストが発生するケースも珍しくありません。
超音波対策
- 初期費用
市販の超音波発生装置の価格は、1台あたり3,000~10,000円程度です。
高性能なものや広範囲をカバーする装置は10,000円を超える場合もありますが、1台で広い範囲をカバーできるため、設置台数を抑えることができます。
したので、わが家では初期費用は1台あたり6,000円台でした。
- ランニングコスト
電池式の場合は1〜2ヶ月1度程度、電池を交換する必要があります。
複数台利用する場合は年間で1,000~3,000円程度の費用がかかります。
ソーラー式のものを選べば電池交換の必要がなく、維持費を抑えることができます。
いずれの場合も長期的に見てランニングコストが低い点が魅力です。
各対策の費用まとめ
対策方法 | 初期費用 | ランニングコスト |
---|---|---|
ハーブ | 300~10,000円 | 年間1,000~2,000円 |
精油 | 1,500~8,000円 | 月1,000~3,000円(年間最大36,000円) |
超音波 | 3,000~10,000円 | 年間1,000~3,000円(ソーラー式は0円) |
まとめ
- 初期費用を抑えたい場合は、ハーブが手軽ですが、管理の手間がかかります。
- 精油はランニングコストが高くなりやすい点に注意が必要です。
- 超音波対策は初期費用がやや高めですが、維持費が少なく長期的には経済的な選択肢といえます。
猫の被害が始まったばかりで「ちょっと試してみたい」場合にハーブはお手頃なお値段。
逆に「色々試したけど効かなかった」場合には超音波への初期投資が有力候補に。
ハーブを使った猫よけをオススメできるのはこんなタイプの人
ハーブを猫よけに活用する方法は、特性を理解した上で取り入れると効果を発揮します。
ただし、誰にでも適しているわけではありません。
ハーブを猫よけとして活用するのに向いているのはこんな人です。
手間を惜しまない人
ハーブは植えた後も手入れが必要です。
水やりや剪定、雑草の管理などを楽しめる人に向いています。
庭や鉢植えでハーブを育てること自体を趣味にできる人なら、ハーブの管理が負担にならず、猫よけ効果も長続きさせられるでしょう。
香りを楽しみたい人
ハーブは猫よけの効果だけでなく、リラックス効果のある香りを楽しむこともできます。
ミントやラベンダー、レモングラスなど、好みの香りがある人にとっては一石二鳥です。
また、庭やベランダで自然のアロマ空間を作りたいという人にもおすすめです。
初期費用を抑えたい人
ハーブの苗や種は比較的安価で購入できるため、猫よけ対策の初期費用を抑えたい人に向いています。
自分で増やすことも可能なので、費用をさらに抑えられる点も魅力です。
ただし、長期的に管理コストがかかることを考慮する必要があります。
エコに配慮したい人
ハーブは自然由来の猫よけ方法で、環境に優しい点が魅力です。
化学薬品や電気を使わないため、エコ志向の人や自然に配慮したい人に適しています。
庭で育てることで土壌改良や緑化にもつながり、環境への良い影響を与えられます。
庭やスペースに余裕がある人
ハーブは種類によって成長が早く、スペースを必要とする場合があります。
特に庭が広い人や、鉢植えを複数置けるスペースがある人に向いています。
ただし、ミントやドクダミのように繁殖力が強いハーブは、増えすぎないよう適切に管理する必要があります。
ある程度の効果で満足できる人
ハーブは猫を完全に遠ざけるわけではなく、被害を軽減する効果が期待できます。
「少しでも猫が寄りにくくなればいい」と考える人には適していますが、完全な対策を求める人には物足りない場合があります。
「ハーブだけ」では難しくても「超音波対策だけ」なら猫よけできる
超音波グッズのメリット
- 効果の持続性
超音波は継続的に発信されるため、常に猫を遠ざけることができます。
ハーブは香りが弱くなることがあり、猫が慣れてしまう可能性がありますが、超音波は猫にとって不快であり続けます。 - 即効性がある
超音波は設置後すぐに猫に不快な音波を発し、短期間で効果を発揮します。
ハーブは育成に時間がかかるため、猫の糞被害がすぐに解消されるわけではありません。 - 雨天にも影響されない
超音波装置は防水仕様のものが多く、天候に関係なく使用できます。
ハーブの香りは雨や風で流れやすく、効果が薄れることがあります。 - 猫の習慣に影響を与えやすい
超音波は猫の習慣に強い影響を与え、次第にそのエリアに近づかないようになります。
ハーブの香りは猫が「慣れる」可能性があり、長期間効果を維持するのが難しいのです。
香りで猫を寄せない忌避剤も、商品裏には「もう一つの香りと交互に使用することをおすすめします」などと記載してあるくらいです。
超音波は猫が侵入する度に我慢できないイヤな音が出ます。
人間で考えてもよくわかります。
人の洗濯洗剤の香りは気になっても自分の着ている服の匂いは気づかなくなっていきますよね。
でも、さっきまで静かだったのに急に爆音が聴こえてきたら誰でもビックリします。
それが同じ場所に行く度に同じ経験をしたとしたら、その場所には行きたくなくなります。
猫にとって自分の縄張りは命と同じくらい大事なもの。
一度イヤな体験をしても確かめるためにまた戻ってきます。
この間は長居できなかったけど、今日はどうかニャ?
猫が敷地内に舞い戻ってくると、再び超音波が作動します。
わー!びっくりしたー!
うるさくて、ゆっくり遊べないニャ。
- 幅広い対象に効果がある
超音波装置は猫以外の動物(犬、アライグマなど)にも効果があります。
ハーブは猫専用の対策としては使いやすいものの、他の動物に対しては効果が薄いことがあります。 - メンテナンスが簡単
超音波装置は設置後の管理が非常に簡状態に合わせた手入れ(剪定や水やりなど)が必要で、手間がかかります。
超音波対策の注意点
超音波装置はハーブに比べて多くの利点がある猫よけ対策ですが、導入前に注意すべきポイントもあります。
- 設置場所の選定が重要
超音波は直線的に進む性質があり、障害物があるとその効果が弱まります。
植木や壁、家具などが超音波の妨げにならないように設置場所を工夫する必要があります。
特に、広い庭や複数のエリアをカバーしたい場合は、効果的な設置場所を見つけるために試行錯誤が必要です。
設置場所の実例は【効果絶大な猫よけ】被害場所と対策を図解!庭で再び始まった糞との闘いの記事で詳しく解説しています。 - 耳の不自由な猫には効果がない
年老いた猫や聴覚に障害のある猫には効果が期待できません。
ただ、ケンカや繁殖期など普段あれだけ鳴き声でコミュニケーショをとっている猫で耳が悪いケースはレアだと考えられます。 - 周囲への配慮
商品によっては敏感な耳を持つ人や小さな子どもには影響がある可能性があります。
設置前に家族や近隣の方に配慮し、道路ではなく敷地内に向けて設置するようにしましょう。 - メーカーやモデルによる性能の差
超音波装置にはさまざまな種類があり、性能や耐久性に違いがあります。
購入前に口コミやレビューを確認し、信頼性の高いメーカーの製品を選びましょう。
特に、防水性能や有効範囲は重要なポイントです。 - ソーラー式は日照が必要
ソーラーパネル搭載型でも、パネルが汚れると充電効率が低下します。
また、日照が少ないと作動しなくなってしまいます。
装置の性能を維持するため、定期的なメンテナンスを行うことを心がけましょう。
道を歩いていてキーン!という音が聴こえるのは、私も苦手です。
防水パッキンがしっかりして天候に左右されない電池式の番人くんは、あの不快な高音が聞こえません。
まさに求めていた商品でした。
環境や予算に合った方法を選び、猫被害を最小限に
ハーブを猫よけに取り入れる場合は過度な期待をせず「試してみる」くらいがちょうど良いと言えるでしょう。
返金保証のある番人くんで超音波グッズを試してみるのもおすすめです。
コメント