「吹き抜けの暑さ・寒さ。シーリングファンで解消できるのかな?」
「ハーフ吹き抜けや勾配天井でもシーリングファンって必要?」
「自宅にシーリングファンをつけたいけど電気代が気になるなぁ」
そんなお悩みありませんか?
マイホームに吹き抜け・ハーフ吹き抜け・勾配天井・高天井を取り入れる際に心配なのが、夏の暑さや冬の寒さですよね。
すでに住んでいる家で「冷暖房が効きにくい」と感じる人もいるでしょう。
暑さ・寒さの問題を解決するために注目されるのが、シーリングファンです。
南国風のリゾートホテルで天井についているプロペラのようなモノ。
あれはシーリングファンといいます。
でもシーリングファンには本当に効果があるのか?デメリットもあるのか?
具体的な電気代は?など購入前に知っておきたいことがありますよね。
ハウスメーカーに聞いても
吹き抜けでも、家が魔法瓶だから温かいですよ!
心配ならシーリングファンをつければ大丈夫ですよ!
ん?結局どっち?シーリングファン要るの?要らないの?
となってしまいがちです。私もそうでした。
家電屋さんに聞いても
シーリングファンをつけると省エネになりますよ
・・・売りたいだけでは?
となってしまったり。
この記事では
「納得してからシーリングファンを設置したい!」
「シーリングファンを購入するべきか、判断材料が欲しい」
「シーリングファンの選び方を知りたい」
という人のために
シーリングファンの効果的な使い方や電気代などについて解説しているよ。
シーリングファンの設置に向いている部屋・天井の強度
シーリングファンは吹き抜けだからつけるというものではありません。
各部屋につけてもOK。どんなお部屋につけても効果はあります。
- 吹き抜け
- ハーフ吹き抜け
- 勾配天井
- ハイスタッド(高天井)
- 標準の天井高の部屋
- リビング・ダイニング
- 寝室
- 賃貸のお部屋でも、大家さんの許可があれば取り付け可能
ただし、天井の強度だけは要注意。
天井の強度は天井についている『ローゼット』と呼ばれる器具に書かれている耐荷重量でわかります。
新築の場合はシーリングファンを利用する前提で天井の強度を確保してもらいましょう。
家の性能がよくても勝手に空気が循環してくれるわけではありません。
シーリングファンはどんなお部屋につけても生活の質を上げてくれます。
シーリングファンの役割「サーキュレーション効果」は回転方向の切り替えでアップ
シーリングファンは、部屋の空気を効率循環させることで冷暖房の効率を高める役割を果たします。
夏=冷房時
ファンを反時計回りに回転させ、涼しい空気を下に送り、冷房効果を高めます。
室内全体が涼しく感じられ、エアコンの効率を上げることができます。
冬=暖房時
ファンを時計回りに回転させることで、天井に溜まった暖かい空気を下に降ろすことができます。
暖房の効率が向上し、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。
回転方向はリモコンで切り替えられるよ。
冬場に足元が寒いのも解決してくれそう。
シーリングファンの「サーキュレーション効果」によって室内の温度が均一になり、快適な環境を維持できるのです。
「サーキュレーション効果」だけじゃない、シーリングファンのメリット
心地よい風を感じられる
シーリングファンは空気の流れを作り出してくれます。
エアコンの風当たりは人間にとってあまり気持ちの良いものではありませんが、シーリングファンのスイッチを入れると窓を開けた時に入ってくる風のような心地よさを感じることができます。
そよそよと、気持ちいい風がくるよ。
害虫対策になる
ファンの風によって害虫が入りにくい環境を作ることができます。
小さな羽虫などは風の流れに逆らって飛べないので、家の中に入ってくる虫の数が減ります。
薬剤や化学物質を使わずに済むため、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心で手軽な害虫対策です。
戸建だと地面が近くて虫が入ってきそうだけど、防御力UPになりそう!
おしゃれなデザイン性が魅力
シーリングファンは、機能性だけでなく、デザイン性にも優れています。
エアコンは木製ルーバーなどで隠したいくらい「見せたくないモノ」ですがシーリングファンは「むしろ見せたい」。
さまざまなデザインや色があり、インテリアのアクセントとしても機能します。
例えば、モダンなスタイルのファンから、ヴィンテージ風のファンまで、幅広い選択肢が存在します。
自宅のスタイルに合わせて、ファンのデザインを選ぶことで、空間全体を引き立てることができます。
また、最近のシーリングファンは、デザインだけでなく、照明機能が付いているものも増えています。これにより、部屋の照明を一元管理できるため、インテリアの一体感を演出することができます。デザイン性と機能性を兼ね備えたシーリングファンは、空間をより魅力的にするアイテムとして重宝されます。
リゾートホテルとかおしゃれなカフェみたいで人を呼びたくなるな♪
カビや結露を防いでくれる
シーリングファンは、冷暖房の効果を均一に広げるため、室内の温度が安定しやすくなります。
温度差が少ない環境では、結露やカビが発生しにくいです。
冬場に暖房を使うと暖かい空気が天井に溜まってしまい、冷たい床付近で湿気が冷やされ、窓に結露しやすくなりますが、シーリングファンで空気を循環させると、部屋全体の温度が均一になり、結露やカビ発生するのを防ぐことができます。
空気を動かしていると「こんな所にカビ!」なんてコトがないよ。
室内干しの洗濯物が早く均一に乾く
洗濯物が乾くためには、湿気が布から空気中に逃げていく必要があります。
ところが空気が滞っていると、洗濯物の周囲に湿った空気がたまり、乾燥が遅くなります。
ファンが空気を循環させることで、洗濯物の周囲に溜まっている湿気を移動し、新しい乾燥した空気と入れ替えることができます。
また風が洗濯物に直接当たることで、布の表面にある水分がより早く蒸発します。
風は水分を蒸発させるのに有効で、風速が速いほど水分が効率よく蒸発し洗濯物が早く均一に乾きます。
除湿器と組み合わせるとさらに快適になるよ。
ペットや子どもが触る危険性がない
扇風機やサーキュレーターを床に置いていると、転倒や指はさみ、巻き込まれが心配ですよね。
その点、シーリングファンであれば天井の高い位置からの送風。
ペットを置いたまま、シーリングファンをONにしてお出かけしても安心です。
シーリングファンのデメリット
シーリングファンは空気を循環させて快適さを高め、省エネにも役立つ便利なアイテムですが、デメリットと捉えられる部分も。
シーリングファンにはどんなデメリットがあるのかな?
対策を予めチェックして不安を払しょくしましょう。
騒音がある?
羽根が回転する音がうるさいんじゃないかというイメージがあるけど
気になるような音はほとんどないよ。
- デメリット:シーリングファンは扇風機ほど回転速度が速くないため、風切り音が気になることはほとんどありません。モーター音も他の家電に比べて静かな製品が大半です。
ただし安価な製品の場合、特に高速で動作すると、音が気になることがあります。
モーター音や羽根の風切り音が発生し、特に静かに過ごしたい部屋(寝室や書斎など)では不快に感じる可能性があります。 - 対策
- 静音設計のシーリングファンを選ぶ(特にDCモーター搭載のモデルは静かです)。
- ファンを定期的に掃除してバランスを保つことで、異常な振動や騒音を減らす。
- 速度調整が可能なモデルを選び、低速で使うようにする。
見た目やインテリアとの調和に工夫が必要
- デメリット:シーリングファンはデザインや大きさによっては、部屋のインテリアと合わなかったり、天井が低い部屋だと圧迫感を感じることがあります。
- 対策
- 部屋の雰囲気に合ったデザインや色のファンを選ぶ。
最近はシンプルでモダンなデザインや木目調など、さまざまなスタイルがあります。 - 天井が低い場合、ロープロファイル型(天井に近い取り付けが可能なモデル)を選び、圧迫感を軽減する。
- 天井に取り付ける前に、部屋の高さや面積に対して適切なサイズのファンを選ぶ。
- 部屋の雰囲気に合ったデザインや色のファンを選ぶ。
定期的な掃除が必要
これが一番心配!
- デメリット:シーリングファンは高い場所に取り付けられているため、ホコリが溜まりやすく、掃除がしにくいという問題があります。定期的な掃除を怠ると、ホコリが舞い上がり、室内の空気を汚す原因になります。
- 対策
- 自動クリーニング機能があるモデルを選ぶ。
一定の間隔で自動的にファンのブレードを掃除し、ほこりを取り除いてくれるため、手動での掃除の手間を省くことができます。 - 静電気防止スプレーを羽根にかけて、ホコリが付きにくくする。
- 定期的に脚立や長いハンドルの掃除道具を使って掃除する。ホコリがたまりやすい羽根の上部を特に注意して掃除する。
- 脱着しやすい羽根があるタイプのファンを選び、掃除をしやすくする。
- おススメは24時間換気並みに回しっぱなしにすることです。回っていればホコリは溜まりません。
- 自動クリーニング機能があるモデルを選ぶ。
なるほど!お掃除問題は工夫すれば大丈夫そう。
設置場所の制限がある
- デメリット:シーリングファンは、天井の高さや構造により設置できない場所があります。特に、天井が低すぎる場合や、特殊な天井形状(梁が多い、傾斜がある天井)では設置に注意が必要です。
- 対策:
- 傾斜天井対応のシーリングファンや、延長ロッドが使用できるモデルを選ぶことで、取り付けの自由度が増します。
- 天井が低い場合は、低天井対応のタイプを選んで、部屋の高さに合わせた設置ができるようにする。
- 専門の電気工事士に相談し、設置が可能かどうか確認する。
効果を感じにくい場合がある
- デメリット:シーリングファンは、あくまで空気の循環を助けるもので、部屋全体を涼しくするわけではありません。エアコンのように温度そのものを下げるわけではなく、風が直接当たる場所でしか涼しさを感じにくい場合があります。
- 対策:
- シーリングファンをエアコンと併用することで、エアコンの効率を上げ、省エネ効果を高める。
- ファンの回転方向を正しく設定する。
夏は反時計回り(下向きの風)、冬は時計回り(上向きの風)で暖かい空気を効果的に空気を循環させる。 - 吹き抜けの高い天井に取り付ける場合、ファンの設置位置が非常に重要です。
ファンの中心が床から240cmから270cmの高さに設置することで、風の流れが効率よく部屋全体に広がります。
床からの高さは、延長パイプのセレクトで好きな高さにできるよ。
天井の高さが高い場合には150cmや90cmの長めのパイプ。
小さな子がいて安全面を重視する場合は30cmの短めのパイプもありよ。
設置費用や手間
- デメリット:シーリングファンの設置には専門的な知識や技術が必要で、取り付けに費用がかかる場合があります。また、自分で取り付ける場合でも、重量があるため大変な作業になることがあります。
- 対策:
- 設置が簡単な「DIY対応モデル」を選ぶ。また、照明付きシーリングライトの交換が可能なモデルも検討する。
- 専門の電気工事士に取り付けを依頼し、安全に設置する。
- 設置費用が心配な場合、工事費用込みのサービスを提供している業者を選ぶ。
シーリングファンのデメリットはいくつかありますが、それぞれに対する対策をとることで、より快適かつ効率的に使用することが可能です。静音性やデザイン、掃除のしやすさなど、設置前にしっかりと考慮し、自分の生活環境に合ったファンを選ぶことが大切です。適切な使い方を知っていればシーリングファンの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
シーリングファンの消費電力と電気料金
シーリングファンの消費電力は、モデルによって異なりますが、一般的には50〜75W程度です。
1日8時間使用した場合は年間で約5,000円です。
- 消費電力を確認: 例として、70Wのファンを使用。
- 年間使用時間を計算: 8時間 × 30日 × 12ヶ月 = 2880時間。
- 年間消費電力を計算: 70W × 2880時間 = 201600W = 201.6kWh。
- 電気代を計算: 1kWhあたりの単価を25円とすると、201.6kWh × 25円 = 5,040円。
24時間つけっぱなしにした場は年間で約1万5,000円です。
- 24時間使用の年間使用時間:1日24時間 × 30日 × 12ヶ月 = 8,640時間。
- 年間消費電力:70W × 8,640時間 = 604,800W = 604.8kWh。
- 電気料金:1kWhあたり25円と仮定して計算すると、604.8kWh×25円=15,120円
エアコンの設定温度を節約できるので7年前後で電気代はチャラになります。
夏場にエアコンの設定温度を1度上げられて、冬場にエアコンの設定温度を1度下げられたとします。
すると年間およそ2250円の電気代節約になります。
24時間つけっぱなしにしたとしても、6年から7年で電気代の元は取れることになります。
※エアコンの設定温度を1℃上げた場合、夏季消費電力:約30kWh 省エネで約820円 節電
1℃下げた場合、冬季消費電力:約53kWh 省エネ約1,430円 節電 と仮定/経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2023年版」
最近のシーリングファンには、省エネ設計が施されたモデルが多く存在します。
同じ性能を持つ従来のモデルと比べて大幅に電力を節約できるため、長期的にはコスト削減につながります。
特に、エネルギースター(ENERGY STAR)認証を受けた製品を選ぶと、効率の良い運転が期待できます。
シーリングファンを採用するメリットは電気代の節約だけではないので、十分にコスパのいい設備だと言えますね。
シーリングファンの価格と取り付け費用・後付けの場合のコスト
価格はモデルやブランド、機能、取り付け方法によって大きく異なります。
シーリングファン自体の価格は、安価なものは数千円から、高機能なものは数万円に及ぶこともあり、特に、デザイン性に優れたものや照明機能がついているモデルは高額になる傾向があります。
シーリングファン本体の価格帯
低価格帯(1万円〜3万円)
- シンプルなデザインの基本モデルが多い。
- 主にリビングや寝室向けの機能。
- 省エネ性能や静音性は高いが、リモコンやタイマー機能などの付加機能はシンプル。
中価格帯(3万円〜6万円)
- デザイン性の高いモデルや、リモコン、タイマー、調光機能などの多機能なモデルが多い。
- より強力なDCモーターを搭載しているため、風量や静音性が向上している。
高価格帯(6万円以上)
- 高級ブランドやデザインにこだわったモデル。
- スマートホーム対応のWi-FiやBluetooth機能付きモデルも。
- 高い省エネ性能とともに、様々な風速モードや特別な素材が使われていることが多い。
取り付け費用
シーリングファンの取り付けには、専門の電気工事士による工事が必要です。天井の高さや配線状況によって取り付け費用は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 基本的な取り付け費用:1万円〜2万円
- 既存のシーリングライトの位置に取り付ける場合。
- 電気配線が整っている状態で、特別な工事を必要としない場合の費用。
- 追加の配線工事が必要な場合:2万円〜5万円以上
- 天井に配線がない場合や、特殊な取り付けを必要とする場合(天井の高さが高い、梁の上に取り付けるなど)。
- 高所作業や特殊な環境での設置:5万円以上
- 高天井(3m以上)や吹き抜けなど、特殊な環境での設置が必要な場合。
トータル費用
シーリングファンの購入と取り付け費用を合わせると、一般的には3万円〜10万円程度が目安となります。高級モデルや特殊な工事が必要な場合は、さらに高額になることもあります。
特に、勾配天井に取り付ける場合や、既存の照明器具を取り外して設置する場合には、追加の工事費用がかかることがあります。
新築なら同時工事がおススメ
シーリングファンは後付けすることも可能ですが、以下の理由から費用が割高になります。
- 天井が高い場合、取り付け工事には足場の設置が必要になる。
- 照明付きシーリングファンの場合、既存の照明器具の取り外し工事も必要。
- 配線の工事が必要になる。
ハウスメーカーとの照明・換気計画時にシーリングファンも盛り込んでおけば別途手配する必要が無くなります。
施主支給する場合も相談してみましょう。
入居後に後からつけると立ち合いが必要になるのも面倒です。
「入居してみて必要だったらつけよう」というのはコストも時間も損してしまう可能性大。
シーリングファンを購入する前に知っておきたいこと
シーリングファンは、空気の循環を促進し、快適な室内環境を提供するための優れたアイテムです。特に吹き抜けのある住宅では、シーリングファンの効果が顕著に表れますが、購入を検討する際にはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、勾配天井に対応したシーリングファンの選び方、ファンのサイズ選定、デザインや色の選択、取り付け方法、そして便利な機能について詳しく解説します。
安価なACファンよりも静かなDCファンを選ぼう
シーリングファンに使われるモーターには、AC(交流)モーターとDC(直流)モーターの2種類があります。
ACファンは2、3万円からと値段が安いのですが音がうるさく消費電力が大きいです。
使用時に「ヴァンヴァンヴァン・・・」とモーター音がします。
音がすると眠るにもテレビを見るにも、気になってしまいます。
まして、回しっぱなしにしようと思ったら常に音がするのは不快です。
5万円から10万円程度と初期投資は高めになりますが、静かで消費電力の少ないDCファンを選びましょう。
DCファンを選ぶ理由
- 最新のDCシーリングファンは、静音設計がされており、運転音が気になりません。
高品質のモーターとブレードを使用することで、ファンが回転する際の音を最小限に抑えています。
特に夜間や静かな環境で使用する際には、静音性が非常に重要です。
シーリングファンの運転音が静かであれば、睡眠を妨げることもなく、快適に使用できます。 - 最近のシーリングファンは省エネルギー設計が施されており、効率的に使用できます。エネルギースター認証を受けたモデルも多く、使用することで電気代の節約にもつながります。
省エネルギー性能が高いDCファンを選ぶことで、環境への配慮も行いつつ、ランニングコストを抑えることが可能です。
勾配天井に対応したシーリングファンの選び方
勾配天井は、一般的な平天井とは異なり、天井が斜めに傾いているため、シーリングファンを設置する際には特別な配慮が必要です。特に重要なのが、ファンの角度です。適切な角度に設置できるモデルを選ぶことが、シーリングファンの効果を最大限に引き出すための鍵となります。
角度調整機能
勾配天井に対応したシーリングファンには、角度調整機能が付いているものがあります。この機能を利用することで、天井の傾斜に合わせた最適な設置角度を確保できます。一般的には、ファンの角度は15度から30度の範囲で調整できるものが多いです。この角度が適切でない場合、ファンの効果が半減し、空気の循環が悪くなることがあります。
フィッティングキット
さらに、勾配天井用のフィッティングキットが付属しているモデルもあります。これにより、取り付けが簡単になり、安定した設置が可能です。特に複雑な勾配の天井の場合、このようなキットを利用することをおすすめします。
ファンのサイズの選定
シーリングファンを選ぶ際には、ファンのサイズも非常に重要です。ファンのサイズは、吹き抜けの広さや部屋の大きさに応じて選ぶ必要があります。一般的な目安として、以下のような基準があります。
吹き抜けの広さに応じたサイズ選定
- 小さな空間(10畳未満):42インチ(約107cm)程度のファンが適しています。
- 中程度の空間(10~15畳):52インチ(約132cm)程度のファンが適しており、効率的な空気循環が期待できます。
- 広い空間(15畳以上):56インチ(約142cm)以上のファンが推奨されます。広い空間では大きなファンを選ぶことで、空気の循環が効果的に行われます。
ファンのサイズが小さいと、十分な風量を得られず、逆に大きすぎると無駄な音や振動が生じることがあります。
したがって、設置予定の空間の大きさを測定し、そのサイズに適したファンを選ぶことが重要です。
天井の高さも考慮
また、天井の高さも考慮する必要があります。
特に吹き抜けの場合、天井が高くなるため、ファンの効果を最大限に引き出すためには、より大きなファンが適していることがあります。
デザインと色の選択
シーリングファンは、機能性だけでなくデザイン性も重要です。インテリアに合わせたデザインや色を選ぶことで、空間全体の雰囲気を引き立てることができます。
インテリアスタイルに合わせたデザイン
シーリングファンには、さまざまなデザインやスタイルがあります。モダン、クラシック、ミニマリスト、カントリーなど、インテリアスタイルに応じたデザインを選ぶことができます。例えば、木製のブレードを持つファンは、ナチュラルな雰囲気を演出し、現代的なデザインの金属製ファンは、洗練された印象を与えます。
お気に入りのカラーを見つけよう
色も重要な要素で、選ぶ楽しみがあります。
白、黒、ブラウン、メタリックカラーなど、多様な選択肢があります。
空間の色調と調和する色を選ぶことで、ファンがインテリアの一部として自然に溶け込みます。
また、明るい色のファンは部屋を広く感じさせる効果があり、ダークな色は落ち着いた印象を与えます。
取り付け方法の確認
シーリングファンの取り付けは、自分で行うことも可能ですが、特に勾配天井の場合は専門業者に依頼することを考慮するのが賢明です。
DIYが得意でも、勾配天井では注意が必要だよ。
取り付けの難易度
勾配天井では、ファンを水平に取り付けることが難しいため、正確な角度で設置しなければなりません。設置が不安な場合や、初めての方は専門業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、正確で安全な取り付けが行われ、安心して使用できるようになります。
DIYの注意点
もしDIYでの取り付けを考える場合は、事前に取り付け手順や必要な工具を確認しておくことが重要です。また、配線作業や電気の取り扱いに不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。
リモコンや機能の有無
シーリングファンを選ぶ際には、リモコン操作や各種機能が付いているモデルを選ぶと、操作が簡単になり便利です。
最近のシーリングファンには、便利な機能が搭載されているモデルも多く、日常が快適になります。
スマホで操作できるシーリングファンもあるらしいよー
リモコン操作の便利さ
リモコン操作が可能なシーリングファンでは、立ったままでも座ったままでも簡単に運転をコントロールできます。特に、吹き抜けのように高い場所に取り付けた場合、手元のリモコンでスムーズに操作できることは大きな利点です。ファンの回転速度や回転方向を簡単に変更できるため、季節に応じた快適さを手軽に実現できます。
タイマー機能やスマート機能
タイマー機能が搭載されているモデルも便利です。使用したい時間帯に自動でファンが運転したり停止したりするため、エネルギーの無駄を防げます。最近では、スマートホームと連携できるモデルも増えており、スマートフォンから操作できるファンもあります。これにより、外出先からでもファンを操作することが可能になります。
音の静音性
運転音の静音性も確認しておきたいポイントです。特に寝室やリビングで使用する場合、運転音が気になることがあります。静音設計がされているモデルを選ぶことで、快適な睡眠やリラックス空間を保つことができます。静かに回るファンは、空気の循環を行いつつも、静かに運転してくれるため、音に敏感な方にも適しています。
初期費用を抑える方法
シーリングファンをできるだけお値打ちに手に入れて、設置することのコスパを上げましょう。
新築でも施主支給することで総予算のコストカットにつながるよ。
- オンラインショップやセールを利用する。
商品の実物を見てショールームで買うよりもインターネットで購入した方が安い場合もあります。
購入時に送料が無料になる条件やクーポンを利用することで、さらにコストを抑えることが可能です。
季節ごとのセールやキャンペーンが行われており、通常よりも安くシーリングファンを手に入れることができます。
特に年末年始や新生活のシーズンに行われるセールでは、さまざまなモデルが割引されることが多いです。 - 複数の店舗やサイトを比較する。
特に口コミやレビューを参考にすることで、コストパフォーマンスの良いモデルを見つけやすくなります。 - リサイクルショップやフリマアプリを活用する。
ただし中古のシーリングファンがを購入する場合にはよく状態を確認しましょう。
あまり古いモデルでは省エネ性能が低いのでかえってコスパが悪くなります。 - ショールームの展示品割引をうける。
十店舗で購入する場合でも展示品の割引を受けられる場合があります。 - ハウスメーカーの提携割引を受ける
新築時に、紹介されたショールームで購入すると割引を受けられる場合も。
照明器具を購入した際、我が家は工務店の紹介割引+展示品値引きでお得に調達できました。
シーリングファンも新築時の頻出設備なので割引を受けられる可能性があります。
おススメシーリングファン
オーデリック社 ODELIC WF249
シーリングファンといえば最近はオーデリックを採用する施主が急増中。
こちらは見た目がモダンで人気のモデルです。
パナソニック製 PDC-006
大手国内メーカーの信頼感からパナソニック製のシーリングファンも人気です。
傾斜天井もOKで大風量タイプのモデル。
シーリングファンは生活シーンに豊かさをもたらしてくれます。
空気の循環を助け、室内の温度を均一に保つことで、冷暖房の負担が軽減され、光熱費の削減にもつながります。
またデザイン性が高く、インテリアのアクセントとしても活躍してくれるので空間に個性を生まれます。
静音設計のものも多く、夜間の使用にも適しています。特に夏場は涼しさを感じやすく、快適な居住空間を実現します。
注文住宅を考える施主にとって、シーリングファンは機能性とデザイン性を兼ね備えた優れた選択肢です。
ぜひ、導入を検討してみてください。
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