「吹き抜けに憧れるけど『寒い』『音が響く』と後悔レビューばかりで不安!」
「ハイスタッドやハーフ吹き抜けって何?2階のスペースを有効活用できるのかな?」
「勾配天井って斜めだからシーリングファンつけられるか心配。」
リビングは家の主役。天井も迷いますよね!
せっかくマイホームをつくるなら!やっぱり開放感たっぷりの天井の高いリビングに憧れますよね。
一般的なおうちの天井の高さは2.4mや2.5mですが3m、4m、5mと空間に高さを出すと同じ畳数でもグッと広く感じます。
大空間を演出するには定番の「吹き抜け」や「勾配天井」1階の一部天井を高くとる「ハーフ吹き抜け」「ハイスタッド」の4つのデザインがリビングで人気の選択肢となっています。
その一方「吹き抜け」で検索すると、見ごとに「後悔」や「デメリット」のマイナスワードだらけ・・・。
YouTubeが「吹き抜けは寒い・暑い・後悔」「ロールカーテンで吹き抜けをふさぐ」「吹き抜けをふさぐリフォーム」の動画であふれる始末。
そこで、今回は後悔しないための対策を紹介しつつ、
「吹き抜け」vs「勾配天井」vs「ハーフ吹き抜け」vs「ハイスタッド」を徹底比較!
この記事を読めば不安も迷いも解消するよ。
ライフスタイルやニーズに応じた最適な選択を提案しますのでぜひご覧ください。
吹き抜けとは?価格は50万~300万円程度
吹き抜けとは?
吹き抜けは、2階以上の空間が一体となった天井の高い空間を持つ最高に開放的なデザインです。
「朝起きて2階から吹き抜け越しに窓の外を眺めるのが最高!」というオーナー多数。
満足度は高いです。
大きな窓との相性が抜群で、吹き抜けの空間に自然光を多く取り入れることができ、明るい空間を演出できます。
お隣との距離が近くて採光の難しい狭小住宅でも、吹き抜けをつかえば明るいリビングを実現可能。
リビングから青い空を見上げたり、上階から大きな窓越しに外の景色を眺められるのは施主の毎日の楽しみにもなりそうですね。
面白いところですと吹き抜けを活用してボルダリングという遊び心あるリビングも。
また、吹き抜けを設けることで、空気の流れが良くなり換気の面でも快適な住環境を作ることができます。
吹き抜けの価格は一番高くなりがち
この価格は今回紹介する4種類のうちで一番高いです。
正確な価格は選ぶ材料やデザインの複雑さ、施工面積に応じて変動します。
例えば、大きな吹き抜けを設ける場合や、特注の窓を設ける場合は、コストが増加することがあります。
それでも、吹き抜けを設けることで得られる開放感や明るさは家全体の印象を大きく変えるため、その投資価値は高いと言えるでしょう。
吹き抜けの取り扱いは会社によって様々です。
延べ床面積に含まれて100%の坪単価となる会社も多いです。
吹き抜け部分にも壁や天井は必要です。
また、内装を仕上げるためには足場をわざわざ組まないといけない為、足場の設置費用を床材代と差し引きすると、部屋一つ分の費用が発生してしまうという訳です。
ただ、床材が要らない分は安くできるという考え方をする会社もあります。
一条工務店などメーカーによっては坪単価が半額になります。
例えば坪単価90万円のメーカーで6畳(3坪)分を吹き抜けにすると45万円×3坪で135万円となります。
絶対に吹き抜けをつくりたい人はお値打ちに吹き抜けをつくってくれる会社を探すとコスパがよくなるね!
勾配天井とは?価格は0~100万円
勾配天井とは?
勾配天井は、屋根の形に沿って斜めに傾斜した天井のことを指します。
平屋や、二階建てなら2階リビングに採用することで天井の高い空間を実現できます。
勾配天井は、視覚的に空間を広く感じさせるだけでなく、屋根の形状に合わせた独特の美しさを持っています。
これにより、リビングや寝室がより心地よい空間になることが期待できます。
また、勾配天井は、照明をうまく配置することで、さらに魅力的な空間を演出することも可能です。
次の写真のようにあえて梁(ハリ)の存在感を出すこともできます。
ほかには天井に板を張った「大屋根」の演出も素敵ですね。
勾配天井はロフトやスキップフロアとも相性抜群です。
全フロアを同じ高さにするのではなく、一部をロフトや屋根裏スペースとして活用することもできます。
勾配天井の価格は意外と安い
予算を節約しながら開放感を演出するにはベストな選択肢!
コストは、選ぶ材料やデザイン、施工の難易度に応じて変わります。
例えば、天井に木材を張ったり複雑な形状の勾配天井や特注の照明を設置する場合は、コストが増加することがあります。
逆に「天井を張らないだけなので追加費用はかからない」というケースも。
勾配天井は施工が比較的簡単なため、吹き抜けと比べてコストを抑えつつも高いデザイン性を求める場合には魅力的な選択肢に。
勾配天井は、リビングだけでなく、寝室や書斎、さらには子供部屋など、様々な空間で採用されることが多いです。使用する空間によって、天井の高さや角度を工夫することで、より快適でスタイリッシュな空間を実現できます。
ハーフ吹き抜けとは?その価格
ハーフ吹き抜けとは?
ハーフ吹き抜けは、その名の通りハーフサイズの吹き抜け。
部分的に2階の空間を押し上げて1階の天井を高くしたデザインです。
吹き抜けほどの高さを持たないもののリビングに開放感を持たせながら2階の床を残すことができます。
2階の空間は収納スペースにしたり、こんな風にくつろぎ空間にもできますよ!
ハーフ吹き抜けは、特に収納スペースを確保したい人や、冷暖房効率を考える人に適しています。
リビングを明るくしつつ上階に必要な床面積を残すことができるため、バランスの取れた空間設計が可能です。
また、天井の高さを調整できる点も大きな魅力です。
ハーフ吹き抜けの価格は吹き抜けよりリーズナブル
吹き抜けよりはコストを抑えられるのに空間のデザイン性を高めつつ、実用性も考慮した選択肢として人気があります。
ハーフ吹き抜けは近年ニーズが増加してきており、ほとんどのメーカーでハーフ吹き抜けを含むプランを相談できます。
また、はじめからオプションとして用意されていて気軽に追加できるケースもあります。
ハイスタッド(高天井)とは?価格は30万~150万円
ハイスタッド(高天井)とは?
ハイスタッド(高天井)とは部屋全体の天井を高く上げる仕様のことです。
一般的な天井の高さは2.4メートル前後なのに対しハイスタッド(高天井)は2.7~4m。
どのくらい上げるかで印象は全然違いますが、天井高を標準より1m上げるとグッとラグジュアリーな雰囲気になります!
あくまでも部屋の天井を上げる方法なので、吹き抜けほど冷暖房や音の問題はありません。
メーカーによって天井高の規格があるので相談してみましょう。
天井を高く仕上げた場合の体感は、よくモデルハウスで感じるものかと思います。
たいていのモデルハウスは標準より高い天井にしていますよね!
大きな窓を採用できるので自然光をより多く部屋に取り入れたり、換気をよくしたり、視覚的な広さを感じさせる効果があります。
ハイスタッド(高天井)はハーフ吹き抜けと同じくらいの施工費
ハイスタッドは勾配天井よりコストがかかる傾向にあります。
通常の天井よりも多くの材料が必要であり、施工の手間もかかるためです。
具体的なコストは地域や施工業者、建物の規模によって異なりますが、一般的には天井を高くすることで坪単価が5%〜10%程度増加します。
また高天井の空間に合わせて窓・ドアのサイズや断熱材の量が増えることも価格に影響します。
ハイスタッドはデザイン性を重視した住まいを求める人にとって魅力的な選択肢であり、コストはやや高いですが、空間の快適さや価値を向上させてくれます。
吹き抜けの特徴とデメリット、対策アイデア
吹き抜けの良いところ
- 開放感
吹き抜けの最大の特徴は、何と言っても圧倒的な開放感です。
天井が高く、複数階以上広がる空間は、視覚的に広がりを感じさせ、家全体が広大な印象を与えます。 - 自然光で明るい
大きな窓や高窓を設けることで、光が多く入り、明るい空間を作り出します。 - 高級感がある
高い天井は洗練された印象を与え、豪華なリビングを実現してくれます。 - 家族のコミュニケーションがとりやすい
2階から子供たちが「おーい」と手をふる微笑ましい光景。個室のドアを開ければすぐLDKに居る家族の気配を感じられる。空間に隔たりのない吹き抜けリビングが家族同士をつなぐ役割を果たします。
自慢の吹き抜けがあればホームパーティーをするにも盛り上がりそうですね。
吹き抜けのデメリットと対策アイデア
- 冷暖房効率が悪い
エアコンをつけても冬は温かい空気が上に行ってしまって寒い。夏は逆に冷房が効かないと感じる。
対策アイデア
・まずは性能のいい断熱等級6以上かつ高気密の家にすること。これで、むしろ吹き抜けにした方が冷暖房効率のいい家になります。
【吹き抜けがあればエアコン1台の稼働で快適に】
・窓をオール樹脂サッシできればトリプルガラスにする。
窓から熱が入り、熱が逃げます。窓を増やせば増やすほど冷暖房効果が下がってしまいます。
夏暑く冬寒い家にしないためには、窓の性能、サッシの性能を最高レベルにしておくことが対策になります。
・シーリングファンを設置する。
空気を循環させることで冷暖房効率を改善します。
見た目もオシャレです。
・床暖房を採用する。
冷気は重く下に溜まりやすいので床が温かければ、冬場の体感温度の不快感が解消されます。 - まぶしい・外からの視線が気になる・窓の汚れが気になる
吹き抜けと合わせて大きな窓を採用する人が多く、この窓関連の不満もよく聞かれます。
対策アイデア
・軒を1.5m出す。
軒を大きく出すことでまぶしさや雨風での汚れをかなり軽減できます。
また、軒を大きく出した家は外観も風格があり施工面積よりも大きく見えてかっこいいですよ。
後からは変更できない部分なので設計段階でしっかりと相談してみましょう。
・ミラーガラスを採用する。
内側からは景色が見えて外側からは鏡のように見えます。
・型ガラスを採用する。
高い位置の明かり取りなど部屋の内側からの景色が見えなくてもいい場所には表面(片面)がデコボコした型ガラスを採用します。汚れも目立ちませんしプライバシーも守られます。 - 音が響きやすい
吹き抜け空間では、音が反響しやすく、家庭内でプライバシーを確保しにくいです。
受験期の子どもや在宅勤務中の夫婦には、リビングから響く声やテレビの音が集中の妨げになる場合も。
対策アイデア
・吸音材を天井や壁に使用する。
静かな環境を維持したい部屋の防音性を高めることもできます。
ハウスメーカーによっては1階と2階や隣室との防音性を売りにしている会社もあるのでチェックしてみましょう。
・カーテンやラグを敷く。
床に吸音性のある布製品をレイアウトすることで反響が和らぎます。
・気にしない!
個室に行けば、防音処理を施していない部屋であっても、ある程度聞こえなくなります。
また2階吹き抜け上と1階リビングで会話がしやすく家族のコミュニケーションがとれることをポジティブにとらえることもできます。 - シーリングの掃除が難しい
シーリングファンに積もったホコリ・・・。どうすればいいのでしょうか!?
対策アイデア
・シーリングファンは基本回しっぱなしにする。
止まらなければホコリは溜まりません。
24時間つけていても電気代は1日あたり30円前後です。
2階から柄の長いモップで掃除する家庭もありますが重労働で頻繁に掃除するのは大変です。
やはり回しっぱなしがおススメです。 - 窓の掃除が難しい
高い位置にある窓の掃除が面倒だけど汚れが気になる・・・これも吹き抜けアルアルです。
対策アイデア
・自動窓掃除機を活用する。
便利な窓掃除家電を使うと労力を半減できます。
・窓ふきサービスを利用する。
施工会社によっては年1回の窓ふきサービスを実施していることも。 - 天井の照明をメンテナンスするのが大変
天井つけた照明器具のトラブル対応や電球交換が手間となります。
対策アイデア
・照明位置を工夫する。
天井からの照明ではなく、1階天井の高さからのスポットライト等にすれば脚立で届く高さになります。 - 2階の床面積が狭くなる
吹き抜けを設けると、2階の床面積が減少し、収納や生活スペースに影響が出ることがあります。
対策アイデア
・畳数を減らす。
吹き抜けは縦に空間がの広がりが出るので、あまり大きくスペースを取らなくても開放感が出ます。
必要な生活スペースとのバランスを考えてみましょう。
・ハーフ吹き抜けやハイスタッドを検討する。
天井の高さを抑えた「ハーフ吹き抜け」や1階の天井高を高くする「ハイスタッド」を検討することで、2階の有効スペースを維持できます。 - 耐震性が弱くなる
吹き抜けによって壁や柱の数が減るため、構造的な耐震性が低下することがあります。
対策アイデア
・許容応力度計算で耐震等級3を取得する。
適切な場所に柱や梁を入れてもらうために必ず「許容応力度計算」で「耐震等級3」を取得するようにしましょう。
・地盤改良を行う。
必要であれば地面に杭を打ち込む地盤改良を行うなど、耐震設計を強化することで、耐震性を補います。専門家に相談して適切な補強を施すことが重要です。
勾配天井の特徴とデメリット、対策アイデア
勾配天井の良いところ
- 斜めの天井が生み出す広がり
天井に傾斜をつけることで、空間に広がりが感じられます。 - 個性的な空間
デザインの自由度が高く、梁や窓の配置次第で個性的な空間を作ることができます。 - 吹き抜けよりも冷暖房効率が良い
空間が広がりつつも、吹き抜けほどの空間の広がりがないため、冷暖房効率は確保されやすいです。
勾配部分は板張り?クロス?梁(ハリ)は見せる?など
自分らしいこだわり空間をつくる喜びも感じられますね!
勾配天井のデメリットと対策アイデア
- 照明計画が難しい
天井の傾斜によって、照明を均等に配置するのが難しく、暗い部分が生じやすいです。
対策アイデア
・壁付けの間接照明やスポットライトを活用する
天井からではなく壁から光を広げる配置を工夫することで、メンテナンスもしやすくなります。
勾配天井の天井部分ではなく壁付けの照明を活用するとメンテナンスがしやすい
壁掛けテレビの設置壁に間接照明を施すのも人気のスタイルです。
部屋全体の雰囲気づくりに一役買ってくれます。
・スタンドライトで補う
おしゃれなスタンドライトはインテリアとしても新居を引き立ててくれます。 - 屋根裏収納が減る
勾配天井を採用すると、通常屋根裏にある収納スペースがなくなります。
対策アイデア
・一部を屋根裏スペースとして活用する
全フロアを一体空間とせず一部区切って収納スペースに充てることもできます。
・壁面収納や造作家具を導入する
代わりの収納スペースを確保する工夫も検討してみましょう。 - シーリングファンを取り付けられない?
傾斜天井対応のシーリングファンというものがあります。種類も豊富なので心配無用です。
ハーフ吹き抜けの特徴とデメリット、対策アイデア
ハーフ吹き抜けの良いところ
- 部分的な開放感
吹き抜けほどの広がりはありませんが、天井が高くなることで空間の開放感を感じられます。 - 2階のスペース確保
2階の一部を残すことで、生活スペースを維持しつつ、開放感も演出できます。 - 冷暖房効率の改善
吹き抜けほどの広がりがないため、冷暖房効率が向上します。
吹き抜けのデメリットがかなり解消されていて「いいとこどり」ができそうだね。
ハーフ吹き抜けのデメリットと対策アイデア
- 吹き抜けほどの開放感は得られない
吹き抜けと比較して、完全な開放感が得られない場合があります。
対策アイデア
・高窓を設置する。視覚的な広がりを強調し、目線を窓の外へ誘導することで「吹き抜けらしさ」が生まれます。 - 音が響きやすい
吹き抜けほどではないものの、部分的な吹き抜けでも音が上階に響きやすく、プライバシーが保ちにくくなることがあります。
対策アイデア
・吸音材やカーペットを活用する。インテリアアイテムで音響対策を行い、音の反響を軽減します。
ジョイントタイプのカーペットなら手軽に自分で設置できて子供たちが大きくなったらはがせます。 - ハーフ吹き抜けの畳数、天井の高さが上がるほど、冷暖房効果などで吹き抜けに近いデメリットが出てきます。
吹き抜けのデメリットと対策を確認し、快適な住まいづくりを意識しましょう。
ハイスタッド(高天井)の特徴とデメリット、対策アイデア
ハイスタッドの良いところ
- 天井高の広がり
通常よりも高い位置に天井が設けられているので、リビングの空間を広く感じられます。 - リビング全体の解放感
部分的な開放感ではなく、リビング全体に統一感を持たせた広がりを実現できます。 - 冷暖房効率が比較的良好
吹き抜けほどの極端な高さではないため、空調効率も確保しやすいです。
部屋として独立しているからこその良さがありますね。
ハイスタッドのデメリットと対策アイデア
- コストが増加する
天井を高くすることで、どうしても設計・施工コストは通常の天井での仕様よりも多くかかってしまいます。
対策アイデア
内装にシンプルなデザインを選ぶことで、コストを抑えられます。
また、シンプルなデザインでは天井高が引き立てられる作用も。 - 照明・ドアの選択肢が少なく、グレードが上がってコストもかさむ
ダウンライトひとつをとっても、通常の2400サイズ用の光量では不足するため特殊な規格の照明が必要になります。
フルハイドアにしたいと考えていた場合には、2400サイズだったら豊富に選べたデザインも2700サイズでは種類が圧倒的に少なくなってしまいます。
対策アイデア
そもそもハイスタッドを推しているなど施工に慣れた会社を選択するのが安心です。
取り扱い例の少ないハウスメーカーや工務店で依頼すると、そのために個別に設備や部材を見積依頼して発注することになります。それよりは普段から高天井に関係する部材のやり取りをしている会社の方がコストを抑えられる可能性が高くなります。
またデザインについても事前に好みのものがあるか確認しておくとよいでしょう。
フルハイドアでは神谷コーポレーションが有名です。 - メンテナンスが難しくなることがある
天井が高いと、照明や空調設備のメンテナンスがしづらくなります。
対策アイデア
メンテナンスがしやすい設備や、昇降式の照明器具を採用するなど、事前にメンテナンスを考慮した設計を行うことが重要です。エアコンのお手入れに関しても安全に使える十分なサイズの脚立を用意しておきましょう。
施主さんタイプ別おススメ一覧表
結論どんなタイプの人にどれがおススメかというと、このようになります。
- 高気密・高断熱、耐震3取得の諸経費の予算を担保できる人
吹き抜けは「造って後悔する人の多い仕様」でもあり「予算をしっかりとかければ快適な仕様」でもあります。
性能のいい住宅や、耐震の認定を受けるには書類手続きを含めてそれなりの追加予算が必要になります。
これを担保してこその「快適な住まい」になります。 - マイホームは絶対に吹き抜け!が前提条件な人
色々デメリットがあったとしても「やらずに後悔」よりは家づくりを楽しみましょう。
できるだけ後悔の度合いが強くならないよう、ぜひ対策の工夫を取り入れてみてください。 - お隣が近いので間取りの工夫で日当たりを確保したい人
土地の都合で日照が厳しいケースでは積極的に吹き抜けを検討してみましょう。
前提となる住まいとしての安心をしっかり担保できるように施工会社に相談しましょう。
- 勾配なら予算追加ほぼナシのメーカーで建てる人
「吹き抜けなら300万、勾配天井なら0円です」と言われたら勾配天井がおススメです。
車1台買えますよ! - リビングを個性的な空間にしたい人
天井(屋根の形)に表情がでますので家づくりで個性を発揮したい人にはおススメです。
板張り、塗装、クロス、自分たちのオリジナリティを発揮した天井を眺めながら過ごすリビング空間は最高です。
- (限られた施工面積のなかで)延べ床面積も予算も節約したい人
吹き抜けにした分の施工面積を増やすことはできない。でも居室にあてる面積は確保したい。
そんな人には、2階部分の面積をカットすることなく高さを出せるハーフ吹き抜けがおススメです。 - 大きなデメリットがないタイプを選びたい人
吹き抜けで起こりがちなデメリットを和らげたい場合にはハーフ吹き抜けをおススメします。
特に音が困る!ニオイが困る!など避けたいデメリットがハッキリしている場合には居室のレイアウトや設備でさらにカバーできる可能性があります。 - 隠れ家的なスペースをうまく活用できる人
ハーフ吹き抜けを施工した上の部分にできる天井の低いスペースも趣味のこもり空間や衣類収納など上手に活用できる人にもおススメです。
- ラグジュアリーなリビングを快適な空調で満喫したい人
ひとつの部屋として完結しているリビングの天井を上げるだけなので、吹き抜けで起こりがちな後悔は、ほとんど当てはまりません。
建材や内装に特注サイズのものが必要なためコストはかかりますが、投資に値するリッチな空間が手に入ります。 - ミサワホームのハイスタッドに魅力を感じる人
吹き抜けで「わぁー!」という感動に等しいくらいの憧れ空間。ミサワホームのモデルハウスで体感したハイスタッドがお好きな人には3.7m以上の高天井をおススメします。
「吹き抜け」「勾配天井」「半吹き抜け」「ハイスタッド」の4つの天井デザインにはそれぞれ異なる特徴があります。
それぞれの天井デザインに空間の広がりや個性を引き出す魅力がある一方で、それぞれに生活面での課題もあります。
選択する際には、冷暖房効率や音の問題、家具の配置、好みのデザインかどうかのバランスを考慮してみましょう。
価格面では、設計や材料費に影響するため、予算に合わせてどのデザインが最適かを再考する必要が出てくるかもしれません。
家を建てたほとんどの人が
「4.5畳の吹き抜けで検討→広いスペースで高さを作りたいので勾配天井を採用」
「1階全体のハイスタッドを希望→ハーフ吹き抜けでダイニングとつなげながらリビングの天井だけを高くすることで居住空間にメリハリができた」
など、求めるライフスタイルのための「手段」を変更する過程を乗り越えて家づくりを進めています。
それは必ずしも妥協やレベルダウンではなく、自分たちの暮らしに本当に合っている形を選び続けているということです。
かなえたい「暮らし」に合う正しい「手段」へ導かれることを願っています。
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