「上棟」の日には何をするの?
ご祝儀っていくら包めばいいの?
大工さんへの差し入れは、何が喜ばれるかな?
初めてのことで、なかなか準備もはかどりませんよね。
この記事をご覧になっているということは、いよいよ上棟を迎えられるのですね。
おめでとうございます!
上棟で一気に家の形ができ上がるので、施主も感動の1日です。
「やっとここまで来た」と安心すると同時に、上棟の日に向けて施主も気が引き締まります。
上棟日を無事に迎えられるように、施主として事前に準備しておくことがいくつかあります。
当日のスムーズな進行と、大工さんや施工チームに対する感謝を表すため、しっかりと準備を整えましょう。
この記事では
「上棟」当日までに施主が準備すること
「上棟」当日の過ごし方
タイムラプス撮影のススメ
を経験談とともにご紹介します。
上棟の意義と当日の流れを理解しよう
上棟は、住宅建設の中でも節目となるイベントで、家の「棟」を上げる儀式です。
家の構造体が一日で組み上がるため、建築の進行状況が一気に「目に見える形」になります。
施主にとっても、いよいよ我が家が形になっていく瞬間を共有する重要な日です。
当日の流れを把握しておくことで、必要な準備や心構えも見えてきます。
上棟の日が近づいたら、あらかじめ当日のスケジュールを施工業者から確認し、全体の流れを理解しておきましょう。
上棟の日取りとスケジュールの確認
上棟の日取りは、事前に施工業者としっかり確認しておくことが大切。
また、当日の天候も工事に影響するため、雨天時の予備日が必要かどうかも確認しておく。
多くの地域では、天候に応じた日程調整が行われますが、特に梅雨の季節や台風の多い時期には日程に余裕を持たせておくと安心です。
小雨程度なら決行、暴風雨は中止だけど微妙な天候もあるよね。
大工さんの判断を担当の人が伝えてくれるよ。
施主としての挨拶の準備
この機会に、施主としての感謝の気持ちを伝えるための挨拶を考えておくとよい。
施主自身もできるだけ清潔な服装で臨み、施主としての責任と感謝を示す。
上棟当日は、大工さんや施工スタッフが総出で作業を行います。
簡潔で丁寧な挨拶を準備し、当日大工さんたちに直接感謝の言葉を伝えることが大切です。
挨拶のタイミングは、作業の進行を邪魔しないように配慮しながら、開始前や昼休みなど、落ち着いた時に行うのが一般的です。
当日のスムーズな進行のためのチェックリストを
当日の駐車スペースや交通整理も確認しておく。
現場に持って行くもの・やることのチェックリストを作っておく。
上棟当日が近づいたら、必要な準備品がすべて揃っているか最終確認を行いましょう。
また、天候の確認も忘れずに行い、万が一のための予備日や対応も考えておくと安心です。
特に車の出入りがある場合は、近隣への配慮も必要です。
当日を無事に迎えるために、最終確認のチェックリストを用意しておくと安心です。
現地の近くにあるコインパーキングをチェックしておこう。
荷物が多いなら、、台車や台車代わりになるモノも必要だよ。
我が家はベビーカーを台車代わりにして差し入れを運びました。
「上棟式」をする割合は15%
「上棟」自体は検索の流れで必ず存在するになりますが「上棟式」を行っている人の割合は、簡易的なものを含めても15%程度です。
「上棟式」では神主さんを呼んで儀式を執り行い、その場で食事会を行います。
地域住民同士の関わりが強かったり伝統を守る風習がある場所では、今でも正式な上棟式を行っています。
ほとんどの場合、上棟式は行わないと思っていてOKです。
「上棟式」をしない場合に準備するのは「差し入れ」「ご祝儀」「手土産」
大工さんへの「差し入れ」は飲み物や軽食が主流
昼食の差し入れについては、打ち合わせをしている担当さんに確認をしましょう。
昼食 → 必要ない、または断られるケースが多い。
飲み物や軽食 → 歓迎されるケースが多い。
我が家の場合は、食事の用意は断られました。
衛生面での心配もあり、食事の内容は食人さん達のパフォーマンスにも関わってくるのでご遠慮いただきたいとのことでした。
仕出し屋さんに頼んだり、特別なお弁当を注文したほうがいいのかな、受け取りの時間は、どうしようかな、などと考えを巡らせていましたが、拍子抜けでした。
春先でまだまだ暑くなるような時期ではありませんでしたが理由を聞いて納得です。
そのため、飲み物や軽食の差し入れを準備しました。
≫【保存版】上棟日の差し入れ準備を完全網羅!温かい飲み物の準備方法・大工さんに人気のお菓子
当日の差し入れにはこんなものを用意しました。
・アルコールウェットティッシュ
・常温でも食べられるランチパック(真夏ではありませんでした)
・甘いお菓子(チョコパイやクッキーなど)
・塩気のあるお菓子(個包装のおせんべいなど)
・発泡スチロールに入れた温かい飲み物
・常温の飲み物(緑茶や麦茶など)
・冷やしたスポーツ飲料ゼリー
・段ボール箱に袋を入れたゴミ箱
ポテトチップスのように素手が汚れて食べにくいものは入れませんでした。
すべて個包装で衛生的に食べることができるものを選んでいます。
ランチパックはご飯とまで行かなくてもお腹を満たせるので力仕事をしている職人さんには人気です。
小雨の降る寒い日でしたので、温かい飲み物は喜んでもらえたと思います。
缶コーヒーを湯煎で温めて、タオルに包み発泡スチロールのケースに入れて持っていきました。
発泡スチロールのケースはホームセンターで購入しましたがオンラインでも購入できます。
小学生の子供が学校に出かけてから幼稚園の送り出しの前に急いで8時ごろ着きましたが、すでに作業は始まっていました。
地鎮祭の時から状況報告をしてくれていた現場監督さんがいらしたので、邪魔にならない場所を聞き置かせてもらいました。
大工さんへのご祝儀は任意で5000円〜1万円程度
上棟当日は、大工さんや施工チームに感謝の気持ちを表すためのご祝儀も用意しておくとよい。
当日の人数・内訳(棟梁・大工さん・鳶さん・クレーンさん等)を事前に確認する。
ご祝儀は一般的に1人あたり5000円〜1万円程度が相場。
金額に差をつける場合は棟梁を多めに。
ただ、ハウスメーカーによっては「必要ない」と言われるかもしれません。
我が家は工務店で家を建てたのですが、担当の方にお伺いすると「お気持ちで」との回答。
「もしご用意いただけるなら棟梁さんに多めにお願いします」とのことでした。
応援で来てくださった若い職人さん達はその日限りで、大工さんの工事は我が家の場合、棟梁さん1人で残りを完成させてくださっていました。
ですから、ご祝儀の金額の差は今思えば確かに納得です。
「気持ちで」は文字通りなので、他人と比較するより各家庭の考えでいいと思います。
自分たちの考えで、我が家は金額は以下にしました。
・棟梁 → 3万円
・鳶さん2人、クレーンさん → 各1万円
・現場監督は工務店の中の人なので、ご祝儀を渡すのは変かと思い、当日に立ち会った設計士さんと同じく、後述の手土産のみ
「大の大人の方に1万円より少ない金額のお金をお渡しするのは自分としては失礼かな」と感じたので1万円にしました。
1万円と差別化をする場合、古い考えかもしれませんが、やはりおめでたいことですし、割り切れない数字がよかったので棟梁には金額は3万円をお渡ししました。
家計を考えると無理して出すことでもないので、5000円という話も聞いたことはあります。
ご祝儀の考え方は人それぞれ。周りの意見に左右されず無理のない範囲で対応しよう。
上棟式に喜ばれる「手土産」とは?
▼「手土産」を迷っている人は上棟式におススメの手土産ランキングもご覧ください。
私たちは紅白ビールとあられを紙袋に入れて用意しました。
あられは、以前両親に送って食べ物に褒められたものがあったので、迷わず注文しました。
実際、後日打ち合わせの時に「あられ、めちゃくちゃおいしかったです」とおっしゃっていただけました。
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お渡ししたのは
・棟梁はじめご祝儀をお渡しした、現場作業の方々
・朝からいてくださった現場監督
・夕方立ち会いに来られた、設計士さんと担当のお二人
手土産を持ってきていることを現場監督に伝え、作業されている皆さんそれぞれが帰られる前に教えてくださいとお願いしました。
クレーンさんは材料を裏に釣り上げて運ぶ作業が終了すると撤収されました。
現場監督さんが教えてくださり、クレーンさんからも「これで失礼します」とのことだったので、このタイミングで手土産とご祝儀を一緒にお渡ししました。
夕方、上棟した様子を確認しに設計士さん達がみえて、現場監督さんとともに3人で帰られる際に残りのお土産をお渡ししました。
結婚式と同じくらいおめでたい上棟式はぜひ撮影を
個人的には、タイムラプス撮影をぜひともお勧めします。
撮影なんて難しそうと思われるかもしれませんが、iPhoneをどこかに固定し、タイムラプスのボタンを押すだけです。
お持ちであれば、三脚を使うのが一番です。
うまく映る場所を事前に下見しておきます。
これはなかなか難しいのですが、最悪自分の敷地内の端っこからでも何とか部分だけでも移ります。
iPhoneは結構広角で撮れるので、下から見上げるようにすれば、全体が移ります。
私はこの日のために大容量モバイルバッテリーを購入しました。
お手頃価格で機能的、耐久性もあるので上棟後現在も日常使いしています。
ただし、撮影する場合は、できるだけ朝早く行くことをお勧めします。
私は8時に駆けつけましたが、1階分の柱は全て建っていました。
大工さんの仕事は速いんだね
その後も一日かけて2階の柱、床、屋根とどんどん組み立てられていくよ
「上棟式」をしなくても「もち投げ」や「お菓子配り」をする地域も
地域によっては、まだまだご近所さんへのご挨拶の意味を込めて、もち投げをする風習が残っているところもあります。
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地域によってはこの2倍はあっという間になくなってしまう位の勢いだそうです。
また、実際にまかなくても「工事の音がうるさくてすみません」とご近所へ持って回るのも、今後の暮らしのためには良いアイディアです。
上棟の日は大きなトラックやクレーン車の音、木材を打ち込む音は相当なボリュームです。
ご近所の方に迂回していただくことになったりもします。
都合がつかない場合は建築会社に相談を
仕事や子どもの登下校で都合がつかないこともありますよね。
そもそも、差し入れもご祝儀も強制されるものではありませんので、都合がつかなければ行かなくて構いません。
稀にどうしても差し入れをしてくださいとか、ご祝儀を渡してくださいという建築会社もあるかもしれませんが、その場合は、必要な経費を相談の上、建築会社に対応してもらうしかないでしょう。
家の形が出来上がる上棟の日は施主にとっても特別な日ですので、朝からとは言わずとも1日のうち、どこかで自分が顔を出せるタイミングを持たれることをおススメします。
私は朝の時間帯・お昼・夕方と三度足を運び、夫は仕事を早退して夕方に駆けつけました。
よい上棟の日をお迎えください
我が家の場合は、夫に比べて私だけが張り切って用意して達成感を味わっていたような気がしますが、家族の思い出に残るとても良い1日になりました。
みな様どうぞ良い上棟の日をお迎えください!
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