「ソファでスマホ充電したいのに、コンセントが遠い。」
「電子レンジとトースターを一緒に使ったらブレーカーが落ちた。」
「外構にコンセントがなくてクリスマスのイルミネーションができない。」
コンセントの失敗はしたくないですよね。
家を建てると決めたその日から「コンセント計画」も始めるのが失敗しないコツだよ。
我が家のように、打ち合わせ後半に配線図を見てから考えると、タイムリミットに追われます。
コンセント計画を後回しにしてしまって、住み心地に不満を抱く施主は意外と多いです。
せっかく自由設計の注文住宅なのに延長コードを使ったり、タコ足配線だらけなんてことにならないように、普段からコンセントを利用する場所・シチュエーションをメモするようにしましょう。
すぐに使えて新居の住まい心地をよくするコンセントのチェックリストを用意したので活用してくださいね。
この記事では、見落としがちなコンセント利用シーンを網羅して居室ごとに整理しています。
この記事を読むメリット
- 失敗例を知ることで、設計時に同じミスを回避できる
- 不必要なコンセントをカット、予算内で効率的な計画になる
- 後からの増設工事を減らし、追加費用を抑えられる
気になる注文住宅のコンセント追加料はいくら?
ハウスメーカー → 1か所あたり2,000円~4,000円程度
工務店や設計事務所 → 一式のため追加料金不要~1か所あたり10,000円程度
依頼先によってかなりの差があります。
電気工事会社の人件費などもありますので実費としてはそれなりにかかります。
また、ある程度打ち合わせが進んでからさらに追加する場合は、上乗せ料金がかかって追加1回で数万円の出費になってしまったケースもあります。
1万円と無料では雲泥の差ですね。
ハウスメーカー選びの基準にするとまではいかなくとも、ハウスメーカー検討中の段階で予め聞いておくと安心です。
部屋ごとに必要なコンセントの用途例
玄関・シューズクローク
⬜ 電動自転車のバッテリー
⬜ 芝刈り機や日用工具のバッテリー
⬜ インテリア(アロマディフューザー、水槽など)
⬜ 靴乾燥機・脱臭機・除湿器
⬜ 取り付け式のフットライト
ワンポイント:
玄関では、使用頻度の低い工具家電も考慮し、多目的に使えるコンセントを配置しましょう。
電動自転車の充電用コンセントは、雨が直接かからない屋内に設置するのがポイントです。
外構
⬜ 200V:電気自動車用
⬜ 監視カメラ
⬜ 北側・南側:電動工具用
⬜ テラス:BBQ用
⬜ 高圧洗浄機
⬜ 芝刈り機
⬜ 屋外照明
⬜ イルミネーション
ワンポイント:
屋外用コンセントは防水タイプを選び、将来的な設備追加も視野に入れた配置に。
例えば、イルミネーション用のタイマー付きコンセントを設置すれば便利です。
EV車の充電は駐車位置と外観を考慮して適切な位置に専用のコンセントをつけます。
今EV車を所有していなくても、将来利用する可能性があればつけておくとよいでしょう。
リビング(テレビ周辺)
⬜ テレビ本体
⬜ 外付けスピーカー
⬜ ブルーレイ・DVDレコーダー
⬜ VOD端末・ストリーミング端末
⬜ ゲーム機
⬜ プロジェクター
⬜ 電動スクリーン
⬜ スマートフォンの充電器(定位置/使いながら充電する場所)
⬜ スマート端末の充電器
⬜ 空気清浄機・加湿器
⬜ エアコン・扇風機・シーリングファン
⬜ インテリア(アロマディフューザーなど)
⬜ クリスマスツリー
忘れがちな設置ポイント:
⬜ 普段よく座る場所の近くにスマートフォンやゲームの充電用
→自分はどこに座るか、子どもはどこに座るか、よく想像してみましょう。
⬜リビングは電化製品が集中するため、背面や収納スペースの中に配線を隠せる工夫がおすすめ。
もらうと便利。壁が無ければ床埋め込みコンセントの活用も検討。
⬜ テレビの裏側に設置するコンセントの挿し口は最低でも4つ以上を推奨。
テレビ、レコーダー、外付けスピーカー、ゲーム機など。
タコ足配線にならないためにも現在使っている数に少し余裕を持って設置することをお勧めします。
「Wi-Fiが追いつかない。もっと楽しむためには、有線がやはり最強」と考える場合は、LANポートの設置もお忘れなく。
キッチン・パントリー
⬜ 冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器
⬜ 食洗器・電気ケトル・オーブントースター
⬜ コーヒーメーカー・ウォーターサーバー
⬜ 調理機(低温調理器、ホームベーカリーなど)
⬜ 生ゴミ処理機・電動ゴミ箱
⬜ スマートフォン・スマート端末の充電器
⬜ エアコン・ホットカーペット・扇風機
⬜ 置き型照明器具・スマートスピーカー
忘れがちな設置ポイント:
⬜ キッチンの作業台の奥の壁、コンロとシンクの間にミキサーやブレンダーなどの調理器具用
→システムキッチンに付属していない場合は、壁に設置する必要あり。
に使いますが、リクエストしないと付いていない可能性が高いです。
⬜ 調理家電の増加を見越して、余裕を持った口数のコンセントを配置しましょう。
⬜ カウンター近くにUSBポート付きコンセントを追加すると、充電作業が効率化します。
ダイニング
⬜ ホットプレート・たこ焼き機・IHクッキングヒーター
⬜ ノートパソコン・スマートフォンの充電器
⬜ 空気清浄機・エアコン
⬜ 置き型照明・スマートスピーカー
忘れがちな設置ポイント:
⬜ ホットプレート用に、近くに壁があればテーブルと同じ高さに設置するとコードが邪魔になりません。
近くに壁がない場合、ダイニングテーブル下に床埋め込み式のコンセントを設置すると、配線が目立たず快適です。
書斎・ワークスペース
⬜ PC・PC周辺機器(プリンター、シュレッダーなど)
⬜ 鉛筆削り・ミシン
⬜ スタンドライト
⬜ スマートフォン、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホンの充電器
ワンポイント:
⬜ PC作業スペースには周辺機器を想定して多めに。→作業しながらスマート端末の充電など、足りなくなることが多い場所です。
デスク周りには多口タップを設置し、機器が増えても対応できるようにしておきましょう。
足元にも1か所コンセントを配置すると、暖房器具や掃除機が使いやすくなります。
寝室・子供部屋
⬜ スマートフォンの充電器
⬜ テレビ・プロジェクター・ゲーム機
⬜ 置き型照明・非常用ライト
⬜ 空気清浄機・加湿器・布団乾燥機
⬜ドレッサーまわり(カーラーなどヘアメイク用品)
⬜ インテリア(アロマディフューザーなど)
ワンポイント:
ベッドサイドに左右対称でコンセントを配置することで、スマホや照明の利便性が向上します。
非常時に備えて、USBポート付きの非常用ライトを準備するのもおすすめです。
洗面脱衣室・ランドリールーム
⬜電動歯ブラシ
⬜シェーバー
⬜ドライヤー
⬜ヘアアイロン・͡コテ・カーラー
⬜美顔器
⬜洗濯機・乾燥機
⬜ 暖房機・扇風機・除湿器
⬜ アイロン・毛玉取り機
ワンポイント:
洗面台のコンセントは、使いやすい場所かつ隠れるなら隠れる場所に。
引き出しやミラーの中などにコンセントを設置すればすっきりとした見映えになります。
乾燥機を設置する場合、排気やスペースに配慮した配置が必要です。
トイレ
⬜ トイレ便座用
⬜ スマート端末の充電器
⬜ インテリア(アロマディフューザーなど)
ワンポイント:
トイレ内では、フタ裏や収納内に隠せるコンセントを配置するとスッキリした印象に。
スマートスピーカーを設置する場合、防水タイプがおすすめです。
収納・廊下
⬜ 掃除機の充電器(コードレス・ロボット掃除機)
⬜ 有線掃除機用(コードの届く範囲を考慮)
⬜ インターネットのモデム・ルーター
⬜ 充電式電池用
⬜ 子どものタブレット(ランドセルと同じスペースに)
⬜プリンターも扉付きの収納に入れてしまうなら、そこにコンセントを配置
ワンポイント:
収納スペース内にモデムやルーターを配置すれば、部屋がスッキリします。
ロボット掃除機の充電ステーションも、収納内に定位置をつくりましょう。
コンセント計画で後悔しないために知っておくべきこと
コンセント計画が重要な理由
配置する場所、高さ、数に失敗すると、日常生活でストレスを感じます。
例)「充電中にスマホが使いにくい」「キッチンで調理器を使うときに床から伸びたコードが邪魔」など。
コンセントも「計画する」ことで、新居に住んでからの不便を未然に防げます。
コンセントの数についての注意点
設計のプロといえども、建築会社に任せず、以下の注意点を踏まえて自分で考えましょう。
- 標準のコンセント数は少なめに設定されていることが多い。
- 生活動線や家電の使用頻度を具体的にイメージして数を確保する。
- 先入観で不要なところにまでコンセントをつけ過ぎない。
- 将来の家電使用も考慮する。
例)リビングでは大型テレビやスマート家電、キッチンではホットプレートや新しい調理家電が増える可能性あり。
コンセントの位置と種類にも配慮
- 高さにこだわる
- 用途別に合わせた高さを考える。使う機器やシーンをイメージして配置を決定。
- 高齢者向けの配慮を。40~50cm程度の高さは、膝や腰への負担を軽減します。
配線図をもらったら変な高さにコンセントがないかもチェックしましょう。
スマホを充電する目的なのに床の近くとか、PC用なのに下過ぎるといった、図面では感覚がつかみにくい高さについてもひとつひとつ確認することを忘れずに。
以下は一般的に使いやすいとされるおススメの高さです。
用途 | おススメの高さ(床からの距離) | ポイント |
---|---|---|
一般的な家電用 | 25cm~30cm | 標準的な高さで、掃除機や家電への配線がスムーズ。 |
掃除機用(高齢者向け) | 40cm~50cm | 腰をかがめる負担を軽減。掃除機の抜き差しが楽に。 |
キッチンカウンター上 | 100cm~110cm | 作業中に使いやすい高さ。調理家電をそのまま使える便利な配置。 |
ダイニングテーブル用(床使用) | 10cm または床下コンセント | テーブル下に設置する場合は低めにして、足元で邪魔にならない位置が理想。 |
ダイニングテーブル用(テーブル使用) | 50cm~70cm | テーブルの近くに壁がある場合はテーブルと同じ高さに設置するとホットプレートなどが使いやすい。 |
リビングのテレビ周辺 | 50cm~70cm | テレビ台の背面に隠しやすく、配線がしやすい高さ。 |
壁掛けテレビ用 | テレビの背面中央付近 | 配線が隠れるように設置。見た目がスッキリするため、テレビと同じ高さが理想。 |
洗面台周辺 | 110cm~120cm | ドライヤーや電動歯ブラシを使う際に便利。 |
ランドリールーム(洗濯機・乾燥機) | 90cm~100cm | 作業しやすい高さ。洗濯機の背面付近に設置。 |
高齢者向けのトイレ | 60cm~70cm | 腰を曲げずにアクセスしやすく、利便性向上。 |
ワークスペース(デスク用) | 75cm~85cm | デスク上での作業に最適。パソコンや照明器具が快適に使える配置。 |
ベッドサイド | 50cm~60cm | 寝ながらスマホを充電しやすい高さ。 |
玄関(靴乾燥機やフットライト) | 15cm~20cm | フットライトや靴乾燥機がスムーズに使える配置。 |
外構(イルミネーション用) | 30cm~50cm | 配線が見えにくい位置に設置するのがポイント。 |
外構(電気自動車用200V) | 100cm~120cm | 充電ケーブルの取り回しを考慮した高さが理想。 |
子ども部屋(小さな子ども対策) | 60cm~70cm | 子どもが簡単に触れられない高さにすることで安全性を確保。 |
非常用ライト用 | 90cm~100cm | 停電時にすぐ使えるよう、高めの位置に設置。 |
- 種類を選ぶ
- USBポート付きコンセントを採用する。
- 外構には防水タイプなど、使用場所に合ったものを選ぶ。
用途 | コンセントの種類 | 特徴・ポイント |
---|---|---|
玄関・シューズクローク | 防水コンセント | ・湿気や水濡れに強い仕様。靴乾燥機や屋外照明の配線にも適している。 |
USBポート付きコンセント | ・アロマディフューザーや小型ガジェットの充電に便利。 | |
外構(屋外用) | 防水・防塵コンセント | ・雨や埃に強く、電動工具やイルミネーション用に安全。 |
200V対応コンセント | ・電気自動車や高出力機器用に必要。 | |
キッチン・パントリー | 防水コンセント | ・水しぶきや油汚れを考慮し、防水タイプを推奨。 |
スライドカバー付きコンセント | ・調理中に異物が入りにくく、衛生面で安心。 | |
USBポート付きコンセント | ・スマホやタブレットの充電を手軽に。 | |
リビング・テレビ周辺 | マルチタップ型コンセント | ・テレビ、ゲーム機、スピーカーなど多機器接続に対応可能。 |
USBポート付きコンセント | ・スマートフォンやストリーミング端末の充電に便利。 | |
埋め込み型電源タップ | ・見た目がスッキリし、部屋の美観を損なわない。 | |
寝室 | USBポート付きコンセント | ・スマホやタブレットの充電が手軽に。 |
タイマー付きコンセント | ・布団乾燥機や加湿器を効率的に使用可能。 | |
子ども部屋 | シャッター付きコンセント | ・コンセント穴にシャッターが付いており、小さな子どもの安全対策として有効。 |
ワークスペース | 埋め込み型電源タップ | ・デスクにスッキリ収まるデザイン。 |
USB-Cポート付きコンセント | ・最新のパソコンやデバイスの充電に最適。 | |
洗面所 | 防水コンセント | ・水気が多い環境でも安全に使用可能。 |
温水便座対応コンセント | ・トイレ便座専用の高出力コンセント。 | |
脱衣所・ランドリールーム | 防水コンセント | ・湿気の多い環境に対応。洗濯機や乾燥機に最適。 |
タイマー付きコンセント | ・アイロンや除湿器の自動管理に便利。 | |
トイレ | 防水コンセント | ・湿気の多い場所でも安全。 |
温水便座専用コンセント | ・便座ヒーターや自動洗浄機能に必要。 |
設置費用について知っておく
- コンセントの計画を立てるにあたって、費用について建築会社に確認しておく。
- 一部の追加工事は無料の場合もあるが、特別な配置や増設には費用が発生。
- 予算オーバーを防ぐために、必要な箇所を事前にリストアップしておく。
計画のコツは1日の動きを観察すること
- 家族のライフスタイルや未来の生活を具体的に反映させる。
- 使用シーンを新居の間取りの中でシミュレーションし、必要なコンセントの位置を確認する。
- プロとの打ち合わせで、生活動線や使用頻度を共有しながら最適な配置を相談する。
不要なコンセントは見栄えが悪くコストもかかる
必要のないところにまで、やたらとコンセントを配置しても、見栄えが悪くなります。
必要以上につけていくと、予算が跳ね上がってしまいます。不要なコンセントをつけて15万円以上余計に費用がかかってしまったと言う人もいますので要チェックです。
要らない可能性のあるコンセント例
- 家具を置いたらコンセントが隠れてしまった、なんてことにならないように
今ある家具と新しく購入する家具の設置場所をシミュレーションしてみてからコンセントを配置しましょう。 - 廊下や階段のコンセント、コードレス掃除機の人なら不要
テレビコンセントは各部屋にはいらない
スマートフォン、タブレット端末やPCなどを活用するために各部屋にTVを置かない時代になってきました。基本的にリビング以外は不要と言ってよいでしょう。
先入観からテレビコンセントをつけがちな部屋の例
- 子供部屋 スマートフォンやタブレットで代用可能。
- 夫の部屋 PCやスマート端末でTVも視聴できるので不要な可能性が高いです。
- 寝室 使うシーンをシミュレーションしてイメージが湧かなければやめましょう。
- 和室 宿泊客でもテレビを見るときはリビングになりませんか?
※寝室や和室を将来、要介護になったときのために、と考える場合でも配置をよく考えて設置しましょう。
メーカーによってレコーダーから家の中のスマホやタブレットでテレビの同時視聴が可能なアプリなどもありますので、必ずしもテレビケーブル用の配線を各部屋に設置する必要はありません。
ちなみに我が家はどこでもディーガを活用しています。
それでも子供も夫もネット配信の映画や動画ばかり見ているので地上波を見ているのは主婦の私くらいです。
コンセントの失敗例から学ぼう
我が家のコンセント失敗談
ここまできて、アンタはどうだったの?と言いますと。
コンセントの位置確認の時期に、初めて確認し始めました。
遅いよー
その結果、出ましたよ。後悔が。
我が家は水槽を置いていて、背面に2つ口のコンセントがあり、1つはろ過フィルターもう1つは照明に使用しています。
照明をタイマーにしたいのでスイッチボットをACアダプターとの間に使用しているのですが、このACアダプターが大きすぎて隣のフィルターのコンセントがしっかり差し込めません。ちょっと浮いてしまうんです。
定期的に外してフィルターも掃除するから埃が溜まったりはしないのですが、何かの拍子に発火したら危いので、短い延長コードを差し込んで使用しています。
結局、延長コードを使うことに。
よくあるコンセント計画の失敗例
位置に関する失敗
- 使いたい場所にコンセントがない
・リビングのソファ周辺にコンセントがないため、スマホやタブレットを充電しながら使用できない。
・寝室のベッドサイドに設置がなく、充電やスタンドライトを使う際に不便。 - 高さが適切でない
・キッチンでカウンターの高さを考慮せず、調理家電のコードが届かない。
・掃除機用のコンセントが床近くにあり、腰を曲げるのが負担になる。 - 動線を考慮していない
・玄関で電動自転車のバッテリーを充電するのに遠すぎて不便。
・洗濯機や乾燥機の設置場所がずれてしまい、コードが届かない。
数に関する失敗
- コンセントの数が不足している
・リビングのテレビ周辺で、テレビ・レコーダー・ゲーム機・スピーカーなどを同時に接続できない。
・キッチンで調理家電を複数使いたいのに足りず、延長コードが必要になる。 - 多すぎて不要なコストが発生
・実際に使わない場所に多数設置してしまい、設置費用が無駄になる。
種類に関する失敗
- USBポート付きコンセントを設置し忘れる
・スマホやタブレットの充電が不便で、アダプタを別途用意する必要がある。 - 防水コンセントが必要な場所に通常タイプを設置
・玄関や屋外で水濡れのリスクが高く、故障や感電の可能性がある。 - 200Vコンセントの設置漏れ
・電気自動車や大型家電に対応できず、後から工事が必要になった。
デザイン・見た目に関する失敗
- 目立ちすぎてインテリアに馴染まない
・リビングやダイニングの壁にコンセントが多く、見た目がゴチャゴチャする。 - 家具配置を考慮しない設置
・クローゼットや家具の裏に隠れて使えないコンセントができてしまう。
将来を見据えた計画ができていない
- 増設の計画不足
・子ども部屋やワークスペースで、将来的に必要なPCや家電用のコンセントが足りなくなる。 - スマートホーム化への対応不足
・スマートスピーカーやスマート家電の増加に対応するための電源計画がない。
コンセントの使い勝手を向上させるアイデア
配線ダクトレールで自由自在に配置を変える
- コンセントの使い勝手を高めるために、配線ダクトレールを取り入れるのがおすすめです。
- 天井や壁に設置できる配線ダクトレールは、スポットライトやペンダントライトなどを取り付けるだけでなく、専用アダプターを使えばコンセントとしても活用可能です。
- 特にリビングやワークスペースで、将来的に家具の配置を変える予定がある場合に便利です。
可動式コンセントでフレキシブルな使い方
- 可動式コンセントは、設置後にスライドさせて位置を調整できるアイテム。
- テーブルやカウンターの近くに取り付けると、用途に応じて使い分けが可能になります。
- リノベーションを見据えた設計にも最適です。
USBポート付きコンセントでデバイス充電を簡単に
- スマートフォンやタブレットなどの充電には、USBポート付きのコンセントが便利です。
- リビングや寝室だけでなく、キッチンや玄関にも設置しておくと、どこでも手軽に充電できます。
- USBポートが複数あるタイプを選ぶと、家族全員が同時に使えて便利です。
スイッチ付きコンセントで待機電力をカット
- 待機電力を節約したい場合は、スイッチ付きコンセントを導入しましょう。
- 家電を使わないときにスイッチを切るだけで、無駄な電力消費を防げます。
- 寝室や子ども部屋のように、頻繁にオンオフを切り替える場所で特に効果的です。
高齢者や子ども向けの安全なコンセント
- 高齢者や小さな子どもがいる家庭では、安全性を重視したコンセントを選ぶことが重要です。
- 感電防止キャップ付きのコンセントや、使用しないときに自動でカバーが閉じるタイプがおすすめです。
- 足腰が弱い高齢者には、少し高めにコンセントを配置すると使いやすくなります。
家具裏専用コンセントで掃除の効率アップ
- ソファやベッド、テレビ台の裏には、専用のコンセントを設けておくと掃除が便利です。
- ロボット掃除機やスティッククリーナーの充電がしやすくなります。
- 家具を動かす手間を減らせるため、日常的な清掃が快適になります。
イベント用コンセントを設置
- 季節イベントのために、リビングや屋外にイベント専用のコンセントを設けるのも良いアイデアです。
- クリスマスツリーのイルミネーションやハロウィンの装飾で、延長コードを引っ張らずに済みます。
- 玄関や庭先に設置すれば、防犯用カメラやセンサーライトにも活用できます。
モバイル家電に対応したコンセント
- 日用工具や電動芝刈り機など、屋外で使うモバイル家電にも対応した防水型コンセントを選ぶと安心です。
- 屋外コンセントを設置する場合、使用頻度が少なくてもあらかじめ場所を確保しておくと便利です。
家具と家電の配置に合ったコンセントを計画
- 家具と家電の配置を具体的に想定し、使用頻度の高い場所に重点的にコンセントを配置しましょう。
- 例:ダイニングテーブル周辺にホットプレート用コンセントを設置する、キッチンカウンター付近にスマホ充電用コンセントを設ける。
- このように家具や家電の動線を考えることで、無駄な動きを減らせます。
ワークスペース向けのコンセント計画
- ワークスペースでは、PCやプリンター、デスクライトなどを考慮した複数のコンセントが必要です。
- 足元にもコンセントを設置しておくと、空気清浄機や加湿器などを置く際に便利です。
- 将来的に増える可能性のあるデバイスにも対応できるよう、余裕を持たせるのがポイントです。
スマートホーム対応コンセントで未来に備える
- スマートスピーカーやスマートライトを導入する予定がある場合、Wi-Fi接続や音声操作に対応したスマートコンセントを検討しましょう。
- リモート操作が可能なタイプは、外出中でも家電の電源管理ができて便利です。
停電時にも使える非常用コンセント
- 停電時に備え、太陽光発電システムと連動した非常用コンセントを設置しておくと安心です。
- 特に冷蔵庫や医療機器を使う家庭では必須アイテムです。
コンセント計画のQ&A
Q1: 「コンセントの数をどれくらい確保すればいいかわからない」
- A: 家庭で必要なコンセントの数は生活スタイルによって大きく変わります。
- まず、家電やデバイスの種類と数をリストアップしましょう。
- 各部屋ごとに「常時使用するもの」「時々使用するもの」を分けると計画が立てやすくなります。
- 一般的に1部屋につき4〜6箇所程度が目安ですが、リビングやキッチンなど多くの家電を使う場所ではさらに増やすのが無難です。
Q2: 「あとからコンセントを追加できるの?」
- A: 後付けでのコンセント追加は可能ですが、工事費用がかかります。
- 壁を開ける必要があるため、予算面や工事期間がネックになることもあります。
- 特に鉄筋コンクリートの建物や賃貸住宅では、追加が難しい場合があります。
- 新築やリフォーム時にあらかじめ十分な数を設置しておくことをおすすめします。
Q3: 「家具の配置を変えるとコンセントが使いづらくなるのでは?」
- A: 配線ダクトレールや床下配線を活用することで柔軟性を確保できます。
- 壁面に複数のコンセントを設置しておくことで、どの配置でも使いやすくなります。
- 延長コードやマルチタップを使用しても良いですが、安全性に注意が必要です。
Q4: 「USBポート付きコンセントって本当に便利?」
- A: USBポート付きコンセントは非常に便利。
- スマートフォンやタブレットを直接充電でき、アダプターが不要になります。
- アダプターを外して別の場所へ持って行く手間が省けます。
- リビングや寝室、キッチンなど、日常的に充電する場所に設置することで利便性が向上します。
- 古い規格のUSBポートは充電速度が遅い場合があるため、最新の急速充電対応モデルを選びましょう。
Q5: 「高齢者や子どもでも使いやすいコンセント配置って?」
- A: 高齢者には、膝や腰に負担をかけずに使えるよう、通常より少し高い位置(床から60〜70cm程度)に設置するのが理想です。
- 子どもがいる家庭では、安全性を考慮して、感電防止機能付きやカバー付きコンセントを選ぶと安心です。
- 子どもの手が届かない高さに設置することで安全性を確保できます。
Q6: 「掃除の際にコードが邪魔になるのがストレスです」
- A: 家具の裏や部屋の隅に専用コンセントを配置すると、コードの取り回しが楽になります。
- ロボット掃除機の充電ステーションや有線掃除機の使用場所も考慮して設置を検討しましょう。
- 床に近い位置ではなく壁面上部にコンセントを配置することで、コードが床に絡まらず快適です。
Q7: 「屋外のコンセントってどこに必要?」
- A: 屋外コンセントは以下のような場所に設置するのがおすすめです:
- 玄関:電動工具や掃除機用
- 駐車場:電気自動車の充電
- 庭やバルコニー:イルミネーションやBBQグリル用
- 防水仕様のものを選び、使用しないときは防水カバーをつけることで長持ちします。
Q8: 「停電時に困らないコンセントってあるの?」
- A: 太陽光発電や蓄電池システムと連動した非常用コンセントを設置すれば、停電時でも最低限の電力を確保できます。
- 特に冷蔵庫や医療機器を使用する家庭にはおすすめです。
- 設置には専門業者の相談が必要ですが、災害時の安心感は大きいです。
Q9: 「見た目を損なわないコンセント配置の工夫は?」
- A: 家具の裏や壁の角に目立たないように配置することで、インテリアの美観を保てます。
- また、フラット型のコンセントや色を壁紙に合わせたタイプを選ぶことで、目立ちにくくなります。
- 必要に応じて配線カバーを使うとさらにスッキリ見えます。
Q10: 「延長コードを減らしたいけど、どうすればいい?」
- A: 延長コードを減らすには、最初から適切な数と場所にコンセントを設置することが重要です。
- 家具や家電の配置を事前にシミュレーションして、必要な位置を明確にしましょう。
- タコ足配線は火災リスクを高めるため、安全面からも計画的な設置が大切です。
節電につながるコンセント計画の考え方
待機電力を減らす配置
待機電力は、電気代の約5〜10%を占めると言われています。
コンセント計画を工夫することで、待機電力を減らせる家づくりが可能です。
- スイッチ付きコンセントを導入
- 家電の待機電力を簡単にオフにできる。
- 特にテレビ周辺や電子レンジなど、頻繁に使わない家電に有効。
- 電源タップの固定設置
- 必要な場所に電源タップを壁付け設置し、不要時に一括でオフにできる。
- デスク周辺やゲーム機の多いリビングで便利。
太陽光発電や蓄電池との連携
太陽光発電システムや蓄電池を導入している家庭では、コンセント計画もこれらと連携することで効率化が図れます。
- 太陽光専用コンセントを設置
- 昼間の余剰電力を活用できる専用コンセントをキッチンやリビングに。
- 災害時用の蓄電池コンセントを設置
- 蓄電池からの給電が可能なコンセントを寝室やキッチンに設け、緊急時の備えとして活用。
エコなコンセント配置の工夫
USBポート付きコンセントでエコな充電環境を
スマホやタブレットの充電には、USBポート付きのコンセントが便利です。
- アダプタ不要で省エネ
- USBアダプタを使わないため、電力ロスを削減。
- 各部屋に設置すれば、家族全員が便利に使える。
- 省エネモデルを選ぶ
- 最新のUSBコンセントは従来型よりも効率的なものが多く、省エネにつながる。
防水・防塵仕様の屋外コンセントで無駄を減らす
屋外用家電やイルミネーションの利用時には、防水・防塵仕様のコンセントを取り入れましょう。
- 高耐久性で長期利用が可能
- 劣化を防ぎ、交換の手間を減らすことで資源を節約。
- イルミネーション専用タイマーを活用
- 自動でオン・オフを切り替え、電力の無駄を防ぐ。
節電に効果的な家電の選び方と使い方
エネルギー効率の高い家電を購入する
コンセント計画と併せて、家電選びも重要です。
エネルギー効率が高い家電を選ぶことで、節電効果がさらに高まります。
- 高効率エアコンを採用
- コンセント計画でエアコンの設置場所を最適化。
- 短い配線で効率よく電力供給できる。
- 省エネモード付き家電を選ぶ
- 冷蔵庫や洗濯機は、節電機能が搭載されたモデルが効果的。
電源タイマーやスマート家電で無駄を削減
スマート家電やタイマー機能を活用すれば、さらに効率的な運用が可能です。
- 電源タイマーの活用例
- 布団乾燥機や扇風機にタイマーをセットし、使い過ぎを防止。
- スマート家電の遠隔操作
- 外出先からエアコンや照明を操作し、無駄な電力消費を防ぐ。
環境に優しい素材や製品の採用
環境配慮型のコンセント素材
最近では、リサイクル素材を使用したコンセントプレートも登場しています。
- リサイクル素材を選ぶメリット
- 製造時の二酸化炭素排出量を削減。
- 見た目もおしゃれで、インテリアにもマッチ。
コンセントの配置は、家を建てよう!と決めたその日から
間取りも決まらないうちからコンセントなんてと思われるかもしれませんが、間取りが確定してからでは遅いくらいです。
まずはコンセントチェックリストを活用して、家庭で電気を使うシーンを整理してみましょう。
時間に余裕のあるハウスメーカー・工務店検討中の段階からはじめられることをおススメします。
後悔のない家づくり頑張っていきましょう!
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